「アンメット」またしても号泣から悲鳴へ!三瓶先生ら“アベンジャーズ”に期待

第10話より星前(千葉雄大)、三瓶(若葉竜也)、綾野(岡山天音)

17日放送の杉咲花主演のカンテレ・フジテレビ系4月期ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(毎週月曜よる10時~)第10話では、一過性健忘の症状が現れた脳外科医・川内ミヤビ(杉咲)と、ミヤビの治療法を模索し続ける三瓶先生(若葉竜也)ら“アベンジャーズ”が激しく葛藤するさまが描かれ、とりわけミヤビがノートに綴ったある言葉が話題に。並行して描かれた記憶が失われゆく画家(加藤雅也)と妻のエピソードが相乗効果となり涙を誘い、ミヤビちゃん、三瓶先生、星前先生、風間先生、抹茶パウダー、大迫教授など複数の関連ワードがXのトレンドを埋め尽くした(※一部ネタバレあり)。

第10話は、前話のラストで突如、ミヤビに一過性健忘の症状が現れ、三瓶が誰か分からなくなってしまうショッキングな出来事の後の展開。ミヤビの記憶障害の原因は“ノーマンズランド”という人がメスを入れてはならない領域にあり、0.5ミリ以下の細い血管をわずか2分で手術するしかないという絶望的な状態だった。大迫教授(井浦新)は決して手を出さぬよう三瓶にくぎを刺すも、あきらめられない三瓶は日々血のにじむような努力を重ねてストップウォッチをにらみながら手術の練習を行った。そんななか、悪性の脳腫瘍を患う画家・柏木周作(加藤雅也)がてんかん発作を起こし、丘陵セントラル病院に運び込まれる。

~以下、第10話のネタバレを含みます~

「どんな治療法があるのかいろいろ可能性を探りたい」という三瓶に、ミヤビは礼を言いつつ可能性があったとしても手術はしないこと、成功率の低い手術にかけるよりも最後まで医者として患者を診たいと告げた。視聴者の涙を誘ったのは、ミヤビが手術をしない“本当の理由”。彼女のノートには“もしも失敗したら三瓶先生は自分を責めてしまうから”とあり、“三瓶先生には笑っていてほしい”とも綴られていた。

一方、三瓶は手術の練習を続けるも到底2分には届かず、いつもは冷静な彼が「クソッ!」と声を荒げる場面も。互いを思いやり苦しむミヤビと三瓶に「どっちも苦しい」「今日も涙止まらん」「お互いを大切に思っているのがすごく伝わってくる」「三瓶先生、悔しいね…」と両者を慮る声が寄せられた。

ミヤビのことを思っているのは三瓶のみならず。丘陵セントラル病院の面々は、気丈に振舞うミヤビの心中を推し量り胸を痛めていた。「俺はさ、ミヤビちゃんが決めたんだったらいつでもなんでも応援したいのよ」と涙を浮かべる救急部長の星前(千葉雄大)、ミヤビを思い哀しみを分かち合うかのようにあんパンを半分こする看護師長の津幡(吉瀬美智子)と院長の藤堂(安井順平)……。そして、「あきらめたくない」のは三瓶と対立してきた大迫教授も例外ではなかった。

“ミヤビちゃん大好きアベンジャーズ”とあだ名される三瓶、星前、綾野(岡山天音)が大迫のもとに集まり、ミヤビの治療について話していた時のこと。手術以外に治療法がないという大迫に納得しない三瓶に対して、綾野は大迫も三瓶と同じく手術の練習を行っていることを告白。しかも、ミヤビが事故に遭ってからずっとだという。人知れず努力を重ねてきた大迫に対し、三瓶は「やっぱりあなたは医者でしたね」と認め、大迫は「やっぱり君は……生意気だ」と応戦。二人の間に初めて信頼が芽生えた様子だった。

そして、“記憶をなくしてしまったら最後には何も残らないのか”と恐怖に駆られていたミヤビを救った、画家・柏木とその妻(赤間麻里子)のある光景……。柏木を演じる加藤雅也の名演もあって、ミヤビが見出したかすかな希望に「涙がたたみかけてくる」「感情が追い付かないです」「こんなん泣くわ」と涙する視聴者が続出していたが、ラストはまたしてもミヤビを巡るショッキングな出来事が発生。前話のラストと同様、視聴者の反応は一瞬にして涙から悲鳴に変わった。(石川友里恵)

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