日本ハム・水谷 ブレークきっかけの甲子園は「特別の場所」交流戦史上最高打率へ「結果としてついてくるなら」

打席に入る前にジャンプをする日本ハム・水谷瞬=15日

 日本ハムの水谷瞬外野手(23)が18日の阪神戦(甲子園)に向けて「楽しく遊ぼうかな、とは思います」とテーマを掲げた。交流戦最初のカードとなった5月29、30日の阪神戦では、2戦9打数7安打2打点と大暴れ。ブレークのきっかけとなった甲子園に再び足を踏み入れる。

 試合に臨むスタンスは「どの試合も勝ちにこだわって1打席1打席やっていく」で変わらない。その上で“楽しく遊ぶ”の真意を「甲子園っていうのは野球人にとっては特別な場所ですし、そういう最高の遊び場を準備してもらっているので、もしそこでチャンスをいただけるなら、勝ちにこだわって、変えないところは変えないで、なおかつちょっと別の気持ちを持って楽しめたらなと思います」と話した。

 1試合を残して交流戦打率は・443。首位打者はほぼ確定的な状況。さらに過去の交流戦最高打率は2015年に秋山(西武)が残した・432。4打数2安打、3打数1安打なら記録更新となる。

 「そういう立場に置かれている実感はいまいちないんですけど、いざ終わってきたら付いてくるモノだと思って、あんまり意識していないですし。一番はチームが勝つために少しでも力になれたらなって思うのと、その結果として自分が打って、そういうアレがついてくるのなら嬉しいと思います」とあくまで自然体で臨む。

 15日の巨人戦(エスコン)では試合中に右膝裏に違和感を覚え途中交代。16日の同戦は代打の1打席のみだった。新庄監督は「打席に入る前、ジャンプしてたから。三回。大丈夫やん、て思いました」と明かし「彼はこういう舞台でプレーできていること自体が幸せと感じてますから。交流戦の首位打者とか全然意識していないと思いますよ。1打席1打席がもう勝負なんで、一番面白いんじゃないですか?今」と期待を込めた。

 ブレークして再び足を踏み入れる聖地。水谷は「前回のことは前回。忘れてというか、1つの経験としてまた新しく気持ちを変えていけたらなと思います」と言う。最高の遊び場で、思い切り楽しむ。そんな姿に大記録がついてくる。

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