岡崎慎司 目指す日本代表監督&W杯優勝 まずは自身創設のドイツ6部チームを指揮 都内で引退会見

 シントトロイデン・鈴木(右)から笑顔で花束を受け取る岡崎(撮影・棚橋慶太)

 サッカー元日本代表FW岡崎慎司(38)=シントトロイデン=が17日、都内で引退会見に臨んだ。イングランド・プレミアリーグで優勝を経験し、日本代表では歴代3位の50得点、W杯に3大会連続出場。19年のプロ選手生活を「ほとんど記憶に残っているのは悔しさだけ」としつつ「自分がここまで来られるか想像していたかというと、そうではない。やってきたことは間違いではなかったかな」と胸を張った。

 引退の理由を「膝のケガが一番」と説明。7月1日付でシントトロイデンのアンバサダーに就任し、今後は「新しい挑戦をしたい」と、欧州で監督の道を志す。すでにイングランドで指導者講習を受講。自身が創設したドイツ6部・バサラマインツで「トップチームの監督をやるのが決まっている」ことを明かした。

 指導者としての目標は「W杯優勝をプレーヤーとして達成できなかったので、やっぱり監督として目指すところはそこ。日本代表の監督になりたい」と宣言。日本サッカーが世界のトップと肩を並べるため、欧州の地で「きっかけになるようなことを自分もやっていきたい」と抱負を語った。

 ◆岡崎慎司(おかざき・しんじ)1986年4月16日、兵庫県宝塚市出身。滝川二高から05年に清水に入団。11年に欧州移籍を果たし、ドイツ、イングランド、スペイン、ベルギーの欧州4カ国でプレー。15~16シーズンにはレスターの主力として、イングランド・プレミアリーグ優勝に貢献した。日本代表では119試合に出場し50得点。W杯には10年南アフリカから3大会連続で出場し、10、14年と2大会連続でゴールも挙げた。175センチ、76キロ。

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