珠洲・狼煙町から復興の狼煙 7月、全国一斉企画に参加

近くでのろしが上げられる禄剛埼灯台=珠洲市狼煙町

  ●半島最先端の禄剛埼灯台で

 能登半島の最先端に位置する珠洲市狼煙町の禄剛埼(ろっこうさき)灯台台地で7月27日、「のろし」が上げられる。広島市を中心に、全国で一斉に上げる町おこしイベントに狼煙町として参加し、半島全体に向け、地震からの復興へのスタートの合図としたい考えだ。

 狼煙町は古来、海上警備のための狼煙台が設けられたと伝わる。以前から地名を知っていた広島市安芸区の職員が、地震で被災した奥能登を元気づけるため、10年前から続くイベント「見ぬ友と心結ぶのろしリレー」への参加を狼煙町側に打診した。このイベントには昨年、全国12府県の54カ所が参加。今年はウェブ中継による交流もある。

 9日には狼煙町の住民ら約30人が参加して、灯台周辺の草刈りを行った。区長の糸矢敏夫さん(69)は「まさに復興ののろし。能登半島の先端から、その心意気を示したい」と話した。

© 株式会社北國新聞社