合掌造り屋根葺き替え 南砺・相倉

屋根の茅を下ろす作業に励む職員=南砺市の相倉合掌造り集落

 南砺市の世界遺産・相倉合掌造り集落で17日、合掌家屋の茅葺(かやぶ)き屋根の葺き替え作業が始まった。市から委託を受けた富山県西部森林組合の職員10人が、古くなった茅を屋根から下ろした。

 作業は図書(ずしょ)健裕さん方で行われ、職員が古い茅を屋根から下ろし、屋根の部材の補修や縄を縛り直した後、新しい茅を葺く作業に取り組む。完成まで約1カ月間掛かる。

 市文化・世界遺産課によると屋根の葺き替えは15~20年ごとに行われ、図書さん方は21年ぶり。今年度は菅沼合掌造り集落の1棟でも作業が行われる。

  ●7日連続真夏日

 17日の富山県内は高気圧に覆われたが気圧の谷の影響で曇りとなった。最高気温は全10観測地点のうち、富山市中心部31度、同市秋ケ島(富山空港)30.7度、高岡市伏木30.3度の3地点で30度を超え、県内は7日連続の真夏日となった。富山地方気象台によると、18日の県内は前線を伴った低気圧の影響で、雨で昼過ぎから曇りとなる見込み。

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