上場企業分析 映画館運営の中日本興業 24年3月期、4年ぶり黒字決算 コロナ禍からの回復鮮明 集客イベント拡充へ

 映画館運営の中日本興業(本社名古屋市)の業績回復が進んでいる。コロナ禍で大きなダメージを受けた同社だったが、24年3月期では、新型コロナウイルス感染症の5類移行で人流が回復し、客数が増えたことから連結売上高は前期比6.2%増の35億円、純利益は7700万円と、4年ぶりの黒字決算となった。足元では洋画作品の公開延期の影響など懸念材料はあるものの、劇場を使った集客イベントの拡充で利益率を伸ばす。

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