「完全な大惨事」 EURO試合後に人、人、人…英国ファン“3時間足止め”で非難殺到「本当に酷い」

イングランドファンが3時間足止めされるトラブルが発生(写真はイメージです)【写真:ロイター】

EUROセルビア対イングランド戦後ファンの輸送力に課題露呈

イングランドは現地時間6月16日に行われた欧州選手権(EURO)のグループC初戦でセルビアに1-0と勝利。試合会場となったドイツ・ゲルゼンキルヒェンのスタジアムには多くのイングランドサポーターが詰めかけたなか試合後、思わぬ悲劇に見舞われ、大会運営に非難の声が相次いで寄せられている。

英メディアによると、セルビア戦の会場となったフェルティンス・アレーナ(6万2000人収容)には3万~4万人のイングランドサポーターが駆け付け、母国の勝利を見届けた。試合後、多くのサポーターがトラムの最寄駅からゲルゼンキルヒェンの中心部へ戻ろうとしたが、思わぬ事態が待っていた。

駅構内やそこへ続く道には長蛇の列が発生。駅に路面電車が到着するのは20分に1本という頻度だったためファンの輸送に大問題が生じたのだ。英紙「デイリー・メール」は「イングランドのファンはユーロ2024のイベント運営を『完全な大惨事』と非難」と見出しを打ち、その詳細を報じた。

記事によるとよもやの足止めは試合後、一向に解消されず、雨の中数時間待ってびしょ濡れになったファンもいたという。米放送局「ESPN」のジェームズ・オリー記者は公式X(旧ツイッター)でその様子を捉えた動画を投稿。「本当に酷い。ゲルゼンキルヒェンの中央駅はファンでいっぱいで、まだ移動しようとしているが、電車は来ないか遅れている。試合は3時間近く前に終わった」と、うんざり。

英紙「ザ・サン」紙でも「イングランドのファンは何時間も足止めされ『完全な不名誉』と非難」との見出しとともに大々的に報じられ「イングランドのファンは、スリーライオンズ対セルビア戦のあと、ゲルゼンキルヒェンで最大3時間足止めされた」と紹介。SNS上に寄せられたファンの声には「私が経験した最悪のファン体験の1つでした」と綴ったものもあったといい、大会開幕から1週間も経たぬうちに、ファンの輸送面で課題が浮き彫りになった。(FOOTBALL ZONE編集部)

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