早瀬憩「つば九郎に惹かれて」 話題作連続出演でブレーク中の17歳女優は燕党 持ってるユニ背番号は「2896」

 柔らかい雰囲気ながら、芯の強さも感じさせる早瀬憩(撮影・吉澤敬太)

 女優の早瀬憩(17)が話題作への連続出演でブレーク中だ。映画「違国日記」では新垣結衣(36)とのW主演をオーディションで勝ち取った。NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合、月~金曜、前8.00)で熱演したヒロインの学友・山田よねの少女時代も話題に。7月19日には出演映画「あのコはだぁれ?」の公開が控えるなど多忙な日々を送り、「いろいろな経験ができるので、日々すごく楽しい」と笑顔で思いを語った。

 柔らかい雰囲気ながら芯の強さも感じさせた。「憩いの場という言葉のように私の周りにいる人が安らげたり、落ち着けたりする。(親が)そういう人になってほしいと(名付けた)。『憩』は『舌』に『自』に『心』と書く。自分の心を自分の舌で言えるようになってほしいという意味もある」。本名の「憩」がぴったりだった。

 映画「違国日記」では尊敬する新垣とW主演。その座はオーディションで射止めた。「決まった時は『よかった、私ができるんだ』って安心が強かった」。同作は人見知りな小説家の高代槙生(新垣)と、その姪・田汲朝(早瀬)の対照的なふたりの同居譚。撮影期間には新垣から多くを学び、支えられた。「悩んでいた時も結衣さんから『私は槙生じゃないけど言いたいことがあれば言っていいし、言いたくなかったら言わなくてもいいよ』って。ありがたくて、今でも結衣さんのその言葉に何度も心を救われている」と感謝する。

 映画「あのコはだぁれ?」では、そもそも苦手で見たこともなかったホラーに初挑戦。「最初は現場も怖いかと思って憂鬱(ゆううつ)な気持ちだった」。不安を抱えてクランクインしたが「雰囲気がすごい明るくて、笑い声が絶えない現場だった」と振り返る。それでも完成した映画を見るのは「1人では無理」と苦笑いだった。

 プライベートでは野球観戦が趣味という一面もある。ヤクルトのファンクラブに入っており「つば九郎に惹かれて好きになっちゃった。持っているユニホームも2896番。そこから試合もたくさん見てハマりました」と明かし、推し選手として村上宗隆選手と長岡秀樹選手を挙げた。

 芸能界に入ったきっかけは小学校の時に行った欅坂46(現・櫻坂46)のライブだった。「キラキラ輝いていて感動した。自分も人に希望を与えられる、感動させられる存在になりたい」と決意した。6日に誕生日を迎え「まずはいただいたお仕事に真摯(しんし)に向き合う。どんな役を任せても大丈夫って思ってもらえるような唯一無二の俳優になりたい。あとは結衣さんのように周りの方から愛されるようになること」とさらなる飛躍を誓った。

 ◆早瀬憩(はやせ・いこい)2007年6月6日生まれ。千葉県出身。21年に日本テレビ系「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」でドラマ初出演。23年に日本テレビ系「ブラッシュアップライフ」、24年には「約束 ~16年目の真実~」やNHK連続テレビ小説「虎に翼」に出演。趣味は野球観戦、ベースを弾くこと、飼っている猫と遊ぶこと。身長160センチ。

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