児童の性的動画をスマホに所持、公判中の元巡査長を懲戒処分 広島県警 情報公開請求で判明

 女性の下着を小型カメラで撮影したなどとして性的姿態撮影処罰法違反(撮影)などの罪で公判中の広島県警呉署地域課の元巡査長の被告(38)=呉市=が逮捕された当時、児童の性的な動画を所持していたことが17日、広島県警への中国新聞の情報公開請求で分かった。被告を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にしていたことも判明した。

 被告は4月、広島県府中町の商業施設内で靴に隠した小型カメラを女性のスカート内に向けたとして逮捕された。県警によると、被告は性的好奇心を満たす目的で、児童の性的な部位が露出された動画データ2点が保存されたスマートフォンを所持していたという。広島地検は5月、児童買春・ポルノ禁止法違反罪で追起訴した。

 県警は5月23日付で懲戒処分し、被告は同日付で依願退職した。県警は「公表基準に該当しない」としてこれまで処分内容を明らかにしていなかった。植義則首席監察官は「再発防止と信頼回復に努める」とのコメントを出した。

© 株式会社中国新聞社