【独自】「危ないでーす。」車好きの“聖地”大黒PAで捉えたガードレールに衝突の瞬間…相次ぐ危険なドリフト走行も運転手はあきれた答え

真夜中のパーキングエリアに大勢の若者たちがに集まっている。そこで問題となっていたのは、危険なドリフト走行だ。

「イット!」は無法地帯と化していたパーキングエリアを緊急取材し、危険な行為の実態を探った。

「走る公害」危険なドリフト走行

この週末、車好きの聖地とも呼ばれる神奈川・横浜市大黒ふ頭パーキングエリアに取材班が向かった。

駐車場にずらりと並ぶ、ド派手な車。周りでは、多くの人が記念写真を撮っていた。

見物している人のほとんどが外国人で、スイスから来た日本車の大ファンだという男性は「スイスには全然ないからこういうのが見たかったんだ!最高だ。最高だ。本当に楽しいですね」と話した。

週末には、多くの車が集まる大黒パーキングエリアだが、空ぶかしの騒音や危険な運転による通報が相次ぎ、度々、警察によって閉鎖されている。

トラック運転手:
勘弁してくれって感じ。

さらに、休憩に来た人からは「治安が悪い。音もうるさい。あれは走る公害ですよ」といった声が聞かれた。

これも走る公害とされる行為だ。

駐車場には、ナンバープレートがフロントバンパーごとなくなっているように見える車もあった。

ナンバープレートがない車運転手:
(Q.ナンバーがついていないが…?)ちょっと外れちゃった。(違反では?)一応、法律上ダメ。バンパーが壊れちゃって…。

ドリフト走行でガードレール衝突

そして、午後10時過ぎ、取材班のカメラは衝撃の瞬間を捉えた。

パーキングエリアの出口付近には、人だかりできていた。

このギャラリーの前で、車がこれ見よがしに猛スピードを出したり、空ぶかしを繰り返したりしていた。

すると、猛スピードでカーブに突っ込んできた車は曲がり切れず、ガードレールに衝突した。

車が路肩に止まると、運転席から外国人男性が降りてきた。事故を起こした男性に対し、同乗していた女性は、怒りをあらわにまくしたてる。

その後、警察が駆け付け、男性の車はレッカーで運ばれていった。

「危ないでーす」一般道でも危険走行

危険な行為は駐車場の外でも目についた。

大黒パーキングエリアからすぐの一般道では、タイヤを鳴らし車を横に滑らせながら走る通称“ドリフト族”が他の車がいるにもかかわらず、交差点の真ん中で車を旋回させるなど、危険な行為を続けた。

取材班がドリフトをしていた運転手に「危ないんじゃないか?」と質問すると「危ないでーす。できるだけ迷惑かからないようにやっている。許してくださいって感じ。うまくできた時がうれしい」とあきれた答えが返ってきた。

警察は取り締まりを強化し、過去には逮捕にも踏み切っている。

しかし、ドリフト族が場所を変えるなどして“いたちごっこ”が続いているのが現状だという。(「イット!」6月17日放送より)

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