米印「懸念国」へ技術漏えい防止 覇権主義強める中国に対抗

昨年6月、米ワシントンのホワイトハウスに到着したインドのモディ首相(左)と話すバイデン米大統領(AP=共同)

 【ワシントン共同】米インド両政府は17日、インド・ニューデリーで重要・新興技術分野の連携を強化する高官協議を開き、機密技術や軍民両用技術の「懸念国」への漏えい防止を図ることで一致した。具体的な国名は挙げていないが、覇権主義を強める中国に対抗する狙いとみられる。米ホワイトハウスが発表した。

 インドは対中国では日米豪と協力枠組み「クアッド」に参加するなど、西側諸国と連携している。

 米印の企業が精密誘導弾など国家安全保障に重点を置いた半導体の設計、製造で提携。南米のリチウム資源やアフリカのレアアース関連の事業に共同投資し、重要鉱物資源の供給網強化に向けて連携することにも合意した。

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