1kg145万円!「東根さくらんぼ」が過去最高額で落札 “粒のそろい・色・つや際立つ”品評会で最優秀賞【山形発】

国の地理的表示保護制度・GIに登録されている「東根さくらんぼ」の競りが、6月13日に東京・豊洲市場で行われ、過去最高の1kg145万円で競り落とされた。

知名度向上と生産者の努力が評価に

東京・豊洲市場で13日朝に行われた競りで、山形・東根市産のサクランボ「佐藤錦」1kgのパック詰めが145万円で落札された。これは2023年の140万円を上回り、過去最高額となった。

最高額となったのは、東根市の元木美沙さんが栽培したサクランボで、6月12日に東根市で行われた品評会で最優秀賞の一席を獲得していた。このサクランボは東京の仲卸業者に落札され、早速、百貨店の大丸東京店で展示販売されたという。

東根市は「東根さくらんぼが、GIに登録され8年目になり知名度が高まったのと、生産者の努力が評価につながったのではないか」と話している。

出荷量は去年より約2割少ない見込み

12日に開かれたGI「東根さくらんぼ」品評会は、「東根ブランド」の発信と品質のさらなる向上を目的に毎年この時期に開かれている。2024年はサクランボをきれいに並べた「パック詰めの部」に13の農家、「バラ詰めの部」に46の農家が出品した。

品評会では県の職員と全農山形・東根市の担当者4人が、サクランボの玉ぞろえをはじめ色や実の張りなどを目で見て比較し審査にあたった。審査の結果、最優秀賞一席として、「パック詰めの部」が元木美沙さん、「バラ詰めの部」は寒河江司さんのサクランボが選ばれた。

審査委員長 県北村山農業技術普及課・石山久悦課長は「最優秀賞に選ばれたサクランボは、粒のそろい・色・つやが際立っていたと思う。消費者のみなさんも手に取ってたくさん食べてもらえれば」と話した。

JAさくらんぼひがしねの2023年のサクランボの出荷は1080トンだったが、2024年は双子果が多いことや着果が少ないなどの影響で、約2割少ない900トンを見込んでいる。

(さくらんぼテレビ)

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