中国のチェーン店上位100社、23年売上高は4.6%増

中国のチェーン店上位100社、23年売上高は4・6%増

米小売り大手ウォルマート傘下の会員制スーパーマーケット「サムズクラブ」の江蘇省蘇州市にある店舗。(資料写真、蘇州=新華社配信)

 【新華社北京6月18日】中国チェーンストア業界団体の中国連鎖経営協会がこのほど発表した「2023年中国チェーン店上位100社」によると、上位100社の23年の売上高は前年比4.6%増の2兆300億元(1元=約22円)、店舗総数は8.3%増の22万6600店となった。首位はウォルマート(中国)で、売上高は1202億1700万元だった。

 上位100社の内訳は、総合小売店が46社、スーパーマーケットが23社、コンビニエンスストアが15社、専門店が16社。売上高と店舗数が2桁増となった企業は13社あった。総合小売店とスーパーに対する成長押し下げ圧力は大きく、売上高と店舗数が前年比で増加した企業は3割未満だった。コンビニや専門店の経営は好調で、3分の2の企業が前年比で売上高と店舗数がそろって増加した。上位100社の23年の新規店舗のうち、コンビニと専門店が合計で97.0%以上を占めた。

 23年は新型コロナ感染症を経て、企業の経営が正常化した初年だった。コロナ前の19年に比べ、上位100社はいずれも回復基調にある。比較可能な75社のうち、売上高が19年を上回ったの企業は40社、19年を下回ったのは35社だった。店舗数は、42社が19年を上回り、2社は横ばい、31社が減少した。チェーン店は多くの課題に直面しており、売上高が19年を上回った40社のうち、売上高と店舗数がそろって22年を上回った企業は18社にとどまった。

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