直感的コントロールも予告した話題の高性能動画AI、Luma AI「Dream Machine」、10秒以上の動画生成が可能になったので試してみた(CloseBox)

直感的コントロールも予告した話題の高性能動画AI、Luma AI「Dream Machine」、10秒以上の動画生成が可能になったので試してみた(CloseBox)

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SoraやKLINGレベルの「今使える高性能動画生成AIサービス」として登場したLuma AIの「Dream Machine」が機能追加のアップデートを果たしました。従来の5秒からのExtend(延長)が可能になりました。

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過去にDream Machineで作った動画も含め、10秒以上のAI動画を生成できることになります。一方、動画生成AIでは老舗のRunwayも、高性能新世代モデル「Gen-3 Alpha」の投入を予告するなど、これから激しい競争になることが予想されます。

筆者はStandardプラン(月120回)を使い切ったので、Proプランに切り替えました。Standardプラン以上では、商用利用とウォーターマークの消去も可能です。無料プランは現在、1日生成回数が5回までに制限されています。

(▲Luma Dream Machineの月額プラン)

試してみました。

■Luma Dream Machineの動画延長機能を試した

生成された動画プレビューの右下にExtendボタンと↓アイコンが追加されました。Extendをクリックすると、そのまま続きのプロンプトを促してきます。ここに入力して、↑ボタンを押すと、続きの5秒分の生成が始まります。

(▲5秒の動画をさらに5秒延長できる)

10秒の一貫性を持たせつのはさすがに苦しいようで、途中で顔が西洋の方に変わってしまうものも。Extendのときのプロンプトにはさらに工夫が必要そうです。

顔の方向が維持できていれば一貫性が崩れにくいのは、長くなっても同じです。

しかし、それ以外の破綻はなく、Text to Videoで人物主体でない場合にはスムーズに長い動画が容易に作成できます。フライスルー映像などは途中でプロンプトを書き換えればさまざまなシーンにテレポートできます。

(▲廃墟から地下鉄に入っていくようプロンプトを追加で書いた)

また、↓ボタンで個別のダウンロードページに飛びますが、そこでダウンロードすると、Lumaのロゴウォーターマークがない動画をダウンロードできます。

Luma AIはDream MachineのFAQを用意しています。プロンプトの使い方などは参考にするといいでしょう。

■次期Dream Machineの直感的コントロール機能

Luma AIは、Dream Machineのさらなる強化を予定しています。メインは、コントロールの強化。これは、他の動画Aiサービスがすでに提供している分野で、Dream Machineはまだ手付かずの状態でした。

Text to Videoでは生成結果が3つ提示されています。左上にキーワードが並んでおり、これらはDream Machineが提示しているもの。これらを選んでいけるようです。

(▲画面内のキーワードは変更が可能)

イメージを選ぶと、さらにその要素、例えばAfternoonなら時間、Forestなら場所、人物ならYoung apprenticeといったキーワードが画面内に出てきて、それをクリックすると選択肢が提示されます。

選択肢はクリックですぐさま反映されるので、望んだイメージに近づけるのに役立ちそうです。

メインキャラすら変えられます。

従来のAIサービスにはない、かなり直感的な方法で操作ができるので、これは大いに期待できそうです。

■Dream Machineだけじゃなく、他の動画生成AIも活用したい

Luma Dream Machineの性能に目を奪われがちですが、既存の動画AIとの比較も一応やっておきましょう。

PikaもRunway Gen-2も、4秒のImage to Video生成と、さらに4秒単位での延長が可能です。

人物写真でのImage to Videoでは、Runwayは最初から別人化していて使い物になりませんが。

しかし、PikaはPhoto to VideoしたときにLumaよりも人物が崩れず、いい場合があります。

ビデオからサウンドを生成させるElevenLabsの無料サービスも面白いです。

Pikaで生成した動画も加えたミュージックビデオも作ってみました。

やめるつもりだった(月額1万円払っていた)Pikaもそれなりに使い所が見えてきたし、RunwayもGen-3が期待できそうなので、Dream Machineと合わせた3つの動画生成サービス、そしてHalloによるリップシンクにも活躍してもらって、AI動画生成はこれからさらに面白くなりそうです(お金はかかりますが)。

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