「いわて若者カフェ」利用5.4倍に 学生の集客企画で認知向上

若者カフェで談笑する三河あかりさん(手前右)らいわてネイルクラ部の参加者

 盛岡市内丸の県公会堂地下にある「いわて若者カフェ」の利用が好調だ。2023年度の利用者は計684人で前年度比5.4倍となり、新型コロナウイルス禍前の水準を上回った。大学生によるユニークな集客企画が奏功し、趣味や活動を語らう場として認知度が高まる。県は本年度、同様の交流拠点を他4市に設け若者の活躍を後押しする。

 「この色かわいくない?」。若者カフェで15日、ネイルアートを通じて交流するいわてネイルクラ部が活動した。大学生ら6人がピンクや青に爪を彩りながら、趣味やキャンパスライフについて語り合った。

 同部は昨年8月、カフェの学生スタッフで盛岡大3年の三河あかりさん(20)が立ち上げ、交流サイト(SNS)で活動を周知した。その拠点とする若者カフェは「自分の『やりたい』を応援してくれる。活動を通じて(派手な)服や髪の色、ネイルへの偏見をなくしていきたい」と意気込む。

© 株式会社岩手日報社