![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1175625831337181524/origin_1.jpg)
<コラム>月9ドラマ『366日』最終話
もう終わりも終わり、もうすでに明日香(広瀬アリス)と遥斗(眞栄田郷敦)は最終回キッス♡しちゃってる…ラブストーリーではド定番の、最終回でのラストキッス♡かましちゃってる♡(かます言うな)、しかも、あの第1話ラストと同ポジの、視聴者全員お待ちかね&発狂必至の、ロマンティックキッス♡かましちゃってる♡♡(かます言うな…2回目)もんだから、もう、あとは、ラストスパート!!!
主人公カップル以外の登場人物たちに、何かしらの オチを、つけていきまーす!(言い方)という、ドラマ最終回あるあるの、そんな“ラストスパート”において、今回のような恋愛ドラマの場合でいったら、主軸の二人以外にオチをつけるんだったら、例えば中盤に別れてしまったカップルは元サヤに収まってもいいし、ずっと一人だった人物は意外な人物と結ばれてハートウォーミングな場合だってあるし、なんなら全然一回も登場しなかった誰かと結ばれてキャッチーにして見せるってのも手だし、そういういろんなパターンが考えられるわけです。
だけどとにかく、いずれにしても、恋愛ドラマってもんは、恋愛ドラマの最終回ってもんは、登場人物全員の、誰かと誰かの矢印が、向き合って♡終わるのが定石!!そうでなくっちゃいけない!!いけないの!!いけ!!ないの!!!ねぇ!?(誰に!?)って、いう、気持ちの高ぶりが、最高潮に達していた、超終盤も超終盤。
まさか、“元サヤ”どころの話ではなく「おっ」「じゃあ」で終わる、そんなラスト、今までなかったでしょう!?快挙!!
そう!!その高ぶりが、和樹(綱啓永)へと全力に向けられていた、もう残り尺(尺言うな)、ほぼねぇじゃねぇかよ!和樹の、ラストエピソード、ほぼ、ねぇじゃねぇかよ!描く気あんのか!?和樹の、ラストエピソード、描く気あんのか??おらぁぁぁ!?(激怒)だった(悪態つき過ぎ)、午後9時49分(たぶん)!!
――小鳥さえずる公園
――写真を撮る和樹
――そこに、ジョギング中の元カノ・芽美(高田里穂)とすれ違う…。
芽美「(立ち止まり、和樹の全身を見渡す)」
和樹「(小声で)おっ」
芽美「(微笑んで)じゃ!(走り去る)」
潔(いさぎよ)――――――――――――――――――!!!!!
和樹が「おっ」で、芽美が「じゃ!」って、
潔――――――――――――――――――!!!!!
つい、勢いで2回繰り返してもうた!
もう、なんという潔さ!潔さ界のトップオブトップ(意味不明)!もう、なんて、表現したらよいのでしょう?僕のドラマ人生史上初です!!ドラマ見ながら、
「潔―――――――――――――――――――――――!!!!!」って、ツッコんでしまったのは、僕のドラマ史上初です!!快挙!!(いよいよ意味わからん)。
だってさ、もうさ、前回の時点で、明日香に勝ち目ゼロだった和樹なわけじゃないですか(言い方ひどすぎ)?
で、その、和樹のラストエピソードつったら、当然、元カノ芽美との“何かしら”が自然で、そう予想するのはまったく不思議ではなかったと思うんです。で、で、その、芽美との“何かしら”っていうのは、普通に考えて“元サヤに収まる”のパターンなわけじゃないですか。
うん、いくら僕だって、ドラマを穿(うが)った見方をしがちな僕、とはいったって、さすがに、あの亘さん(岩永丞威)…あの、亘さん…前回、とてつもなく素敵で微笑ましいプロポーズを経て、今回の最終回では『366日』という作品の、全11話の、自然な振り返りができたのとともに、何より、遥斗の記憶と思い出の変遷をたどり、ラストの、“あの結論”へと導いていくための、美しいストーリーラインを作ってくれた、あの結婚式の主役である、莉子ちゃん(長濱ねる)と智也(坂東龍汰)の、その莉子ちゃんの、元カレである、あの“亘さん”(説明が異常過ぎる)に、今さらワンチャンはない…っていうのは当然わかっている(もし亘さん出てきたら、サスペンスになっちゃうしね…。怖いよね…。けど、そんなワンチャンストーリーも、嫌いじゃない!)。
だけど、和樹にとっての元カノ・芽美は、あのときあっさり別れてしまった経緯があるとはいえ、芽美は、亘さんと違って、人として、何の落ち度もないわけだから(当然)、ドラマ的なワンチャンは、何かしら、残っている。
残っていて当然なわけだけど、それが、まさか、“元サヤ”どころの話ではなく、「おっ」「じゃあ」とか、
潔―――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!(しつこい)
だって、いくらラストスパートの、主人公ではないキャラクターの、ラストエピソードとはいえ、「おっ」「じゃあ」で、終わる、そんなドラマ、ある!?見たコト、ある?!幾多の恋愛ドラマを紡いできた月9ですらも、さすがに、「おっ」「じゃあ」で終わる、そんなラスト、今までなかったでしょう!?快挙!!(もういい)
だけどだけど、そこには、その「おっ」「じゃあ」には、それだけかい!というのではなく、早!でもなく、「おっ」「じゃあ」の中にも、ほのかな“爽やかさ”が残っている…つまり、結局、潔(いさぎよ)!!!っていう言葉しか出ない!この、素晴らしさよ!!!(意味わからん)
削ぎ落して、削ぎ落として、削ぎ落しまくったその先に待ち受けていた、爽やかさという名の、潔さ!!!さすが、さすがすぎる!!!さすがすぎます!!!先生!!!!(おそらく脚本の清水先生に向けて)
遥斗の“迷い顔”~最終回でとり戻した“決意顔”という、見事なグラデーション
おっと、というわけで、ここまで、和樹サイドの感想を長々とお送りし過ぎてしまいました。ですので、ここからは、突然ですが、僕の当初に考えていた、『366日』最終回展開予想を振り返ってみましょう(マジで突然)。
(第5話コラムより)
最終回の第11話は?っていうと、タイトルの通り、「366日」、経ちました…最愛の人、病室で目覚める!!…奇跡!!…見つめ合う二人…キッス&エンド♡
うん、見つめ合う二人…キッス&エンド♡ってのは、かろうじて、本当にかろうじて、合ってたといっていい(いいですよね?ね?)とはいえ、どうでしょう?みなさん(誰にだよ!)。このドラマの、丁寧さ、つったら、類を見ないですよね!?
いやだって、遥斗が目覚める、ってのがわかった中盤があったとはいえ、そうはいっても、終盤は、記憶が戻る→やっぱ好っきゃねん!じゃないですか(なぜ関西弁かは置いといて)!
なのになのに、そもそも、記憶が戻らないうえで、二人の愛をとり戻そうとする過程を繊細に描き、それによる微妙な不和とすれ違いまで描き、で、極めつけ、最終回直前では、遥斗の記憶が戻っている!?とまでわかったというのに、記憶は戻っているのになぜ?という疑問から発展して、実は遥斗は、過去の自分に戻れないことで自信を失いかけていた…という事実に加えて、その“過去の好き”から“今の好き”へ変化していることに戸惑いを感じている…っていう、その、なんというか、得もいわれぬ、“好きの逡巡(しゅんじゅん)”を、この最終回において、終盤も終盤で描いてしまう!!!とか、このドラマ、どこまで丁寧が過ぎるんでしょう。
いや、マジで、せっかちな僕だったら……記憶が戻った!その瞬間!フラッシュバック!走り出す(理由は不明)!抱きしめる!!やっぱ好っきゃねん!!!(遥斗、関西行くだけに!?…つまらん)
見つめ合う二人!!!キッス&エンド♡で、いいじゃないですか?ってなるし、恋愛ドラマってそういうもんです!って、鼻息荒く、無理やりそうするはずなのに(だから僕はドラマ素人なんだね…涙)。
それもそうだし、そこに、その、思い出してからの“即好き”に、視聴者の誰も、疑問を持たないじゃないですか?
なのに、このドラマときたら、思い出して、ゆっくり“今の好き”をとり戻していくその過程を、わが身のように考えさせてくれる=共感させてくれる…。そして、それは、遥斗の終盤ずっとそうだった“迷い顔”~最終回でとり戻した“決意顔”という、その見事なグラデーションよって、視聴者を巻き込んでしまうその、すごさ!!!
健気さと美しさが頂点に達している明日香…アリスって、年々、美しくなってない!?(呼び捨てにすな!)
いやー、だけど、あの遥斗のグラデーションの素晴らしさもそうなんだけど、遥斗がそうならざるを得ない、明日香の健気さと美しさも相まってですよね!?アリスって、年々、美しくなってない!?ねぇ!?アリス!?(呼び捨てにすな!)icture","picture_id":28570446,"x-title":"『366日』のシーン", "class": "w100", "template": "picture"}
いや、もう、だって、あの“演奏会連れ出し事件”(事件にすな)さ、いくら最後の演奏曲を終えたからってさ、急に、知らん男が入ってきて(観客にとっては)、急に連れ出して、なんなら、あの演奏会場の真ん前で、抱きしめあっちゃったりしてるわけですから、さすがに、そこには、こっちも、“客観”が入っちゃって、もう好きにしろ!!って、なっちゃいそうじゃないですか。
だって、なんつたって、“演奏会連れ出し事件”なわけだし(言い方!)。
だけど、もう、あんな“演奏会連れ出し事件”ですらも、そんなの、画になる二人だから成立♡ってのはもちろんのこと、あのグラデーションを表現できてしまう遥斗と、健気さと美しさが頂点に達している明日香を見せつけられたら、そらもう、こっちはもう、演奏会場の前で何しとんねん!!とか、そんなツッコミも野暮、どころか、その前に、そんな感情の前に、もう、キュン♡ってなってますやん!?なぁ!?キュン♡ってなってもうてますやん、なぁ!?(誰だよ)
あー、でもなー。あー、そうはいってもなー、あー…。和樹はさ…俺たちの和樹はさ…「おっ」「じゃあ」だけなんだよ!?(まだ言う)
いくら、爽やかさという名の潔さ、とかなんとか、言い繕(つくろ)ったってさ(繕う言うな)、「おっ」「じゃあ」だけなんだよ!?あそこから読みとれる事実は「おっ」「じゃあ」だけなんだよ!?(まだまだ言う)
…う、うん!!決めた!!!俺は一生忘れない!!和樹の、ラストエピソードが、「おっ」「じゃあ」だったことを、俺は一生忘れない!!!そして、俺の月9メモリアルに、「おっ」「じゃあ」を永遠に刻みつけるよ!
「おっ」「じゃあ」…「おっ」「じゃあ」…「おっ」「じゃあ」…「おっ」「じゃあ」…(こだますかのように)
和樹、フォーエバー!!(結局は和樹)