英労働党、「バンキングハブ」の大幅増を約束 銀行支店閉鎖受け

Huw Jones

[ロンドン 17日 ロイター] - 英野党・労働党は17日、来月の総選挙で政権を獲得すれば規制当局に新たな権限を付与し、街頭の「バンキングハブ」の数を大幅に増やすと表明した。

オンラインでの銀行利用が拡大する中、銀行支店の閉鎖により、地方を中心に一部の人々にとって現金の入手が困難になっていることを議員らは懸念している。

バンキングハブは英全土のコミュニティーに設置され、郵便局が主要市中銀行9行と提携して運営。そこでは現金引き出しや各種取引だけでなく、対面でサービスを受けることも可能だ。

労働党は、2015年以来6000支店が閉鎖されたものの、HSBC、ロイズ、ナットウエスト、バークレイズを含む銀行との自主的な取り決めの下、これまでに50のバンキングハブが開設されたに過ぎないと指摘した。

同党が勝利すれば財務相に就任するレイチェル・リーブス氏は、国内最大のATM(現金自動預け払い機)ネットワークであるLINKが今後5年間で350のハブを開設するのを支援するため、金融行動監視機構(FCA)に新たな権限を与えると述べた。

同党はまた、地域社会がハブを設置する資格を得るのをより簡単にするとした。

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