北山宏光、マッチ、阿部顕嵐…テレ東が進める「辞めジャニ積極起用」の独自戦略

NHKが旧ジャニーズ事務所に厳しい姿勢を取り続けている一方で、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジはSMILE-UP.とSTARTO ENTERTAINMENT社の取り組みを評価し、新規番組の起用を解禁する動きが加速している。

一方、NHK同様にいまだ距離を置いているだけでなく、“辞めジャニ”を積極的に起用して注目を浴びているのがテレビ東京だ。

「テレ東の石川一郎社長は昨年の早い段階から旧ジャニーズのタレントを起用しないことを明言。そのスタンスはタレントのマネジメントがSTARTO社に移っても変わらず、補償問題が進んだとしても新会社と元の会社の関係が改善されなければ、起用しない方針です。NHKは公共放送ゆえですが、テレ東については日本経済新聞社が大株主であることが関係していると思われます」(芸能関係者)

そのブレないスタンスのためか、6月末に放送される『テレ東ミュージックフェス2024夏~昭和の常識は…令和の非常識!ヤバい昭和の超名曲vs令和ヒット曲100連発~』でもSTARTO社所属タレントの出演はゼロ。代わりに滝沢秀明氏が立ち上げたTOBEから元Kis‐My‐Ft2の北山宏光が出演する予定となっている。

「北山は同局の4月期ドラマ『君が獣になる前に』で主演している背景もありますが、同番組にはジャニーズを退所した近藤真彦も出演することが発表されています。さらに、6月26日からは辞めジャニメンバーによって結成された『7ORDER』の阿部顕嵐が主演(岡宮来夢とのダブル主演)を務めるドラマ『青春ミュージカルコメディ oddboys』もスタートしますから、辞めジャニ起用に積極的と見られてもおかしくありません。北山や阿部はかなり人気のあるメンバーですので、それなりに引きはあるでしょうし、他にも辞めジャニの中にはテレビに出たいけど出られないという人気者は少なくない。ここぞとばかりに出演をさせられれば、“辞めジャニが集うテレビ局”という新機軸を打ち出すことができるのでは」(前出・芸能関係者)

他の民放とは一線を画す“独自の基準”を持つテレビ東京。新戦略によって視聴率を大きく伸ばせるだろうか。

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