岩井明愛はバックスイングの気持ち悪さを払拭!「クラブは悪くない」【勝者のギア】

今季2勝目を挙げた岩井明愛(撮影:Getty Images、ALBA)

 <ニチレイレディス 最終日◇16日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6584ヤード・パー72>

国内女子ツアー16戦目の最終日は、トップと3打差で出た岩井明愛が9バーディ・1ボギーの「64」をマーク。トータル13アンダーで逆転し、今季2勝目、ツアー通算5勝目を果たした。前日に明かした「スイングの気持ち悪さ」を抱えながらも、試行錯誤し払拭しての勝利だった。

「良い時の自分のスイングが最近少なく、特にバックスイングに気持ち悪いのが沢山あって今週意識しながらやってみたけど、段々良いスイングが増えていいボールも増えてきたし、特にきょうはいいショットも沢山ありましたし、感触も良かったので、スコアに繋がったと思います。(修正法は)打つ前に自分の良い位置があるのですけど、そこを1回通すというか、テークバックからダウンスイングにかけてを打つ前にやると印象が良かった」(岩井)

使用クラブは前回の「リゾートトラストレディス」優勝時と「まったく変わってない」と岩井。「気持ち悪さをクラブで調整したりしないか?」と問われ「今年始まる前にタイで合宿して、その時はすごい同じクラブで良かったのでクラブは悪くないし、自分の体の使い方かなと思ったので、少しずつ良くなってきてると思います」。また、開幕からウェッジを替えない点についても「替えないですね。錆びすぎたり削れてスピン入らない時は替えますけど」。

すぐに海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」の会場へと向かうが、5月の「全米女子オープン」で得た経験も踏まえて世界で戦う自信について問われ「自信はあるんですけど、向こうでティショット荒れてしまうとスコア作るのが難しいので、もっとティショットを思うような感じで打てたらいいなと思います。今週もちょっとずつ良くなってきた状態なので」と、確かな手応えを手に渡米した。

なお、今季の1/3を消化した16戦目で、ボール最多勝はスリクソンの8勝(竹田麗央3/岩井千怜2/岩井明愛2/小祝さくら)。次点がタイトリストの5勝(鈴木愛2/臼井麗香/天本ハルカ/リ・ヒョソン)、ブリヂストンが2勝(大里桃子、阿部未悠)、テーラーメイドが1勝(新垣比菜)となっている。

【岩井明愛の優勝クラブセッティング】
1W:ヨネックスEZONE GT Type S(9°レクシスカイザM 5S 45.5㌅)
3,5W:ヨネックスEZONE GT(14.5,18°レクシスカイザM 6S)
6I:ヨネックスEZONE GT(23°レクシスカイザ8S)
5I~PW:ヨネックスEZONE CB511フォージド
50,54,58°:ヨネックスEZONE (N.S.PRO 950GH)
PT:テーラーメイドSpider X カッパーホワイト スモールスラント
BALL:スリクソンZ-STAR XV

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