YouTube、第三者が動画に“注釈”を加える新機能を実験提供 コミュニティノートのように評価も可能

YouTubeは17日より、投稿された動画に対し一般ユーザーによるコンテキスト(注釈)を追加できる新機能を発表。今後数週間以内に英語版YouTubeの一部ユーザーに向けて、試験機能として提供を開始するという。

【画像】Xのコミュニティノートは広告であっても容赦しない

本機能の具体的な例として「曲がパロディであることを明記」「動画内でレビューされている製品に新バージョンが利用可能になったことを追記」といった用途を想定しており、初期段階では英語圏向けアプリ版YouTubeでのテストを行い、本格的な実装の判断を行うとしている。

この機能の紹介では注釈のことを「メモ」と称しており、実験版ではメモを追加することができるユーザーは、メール通知により招待された限定数に制限される。編集者に選ばれたユーザーは動画に対してメモを追加することが可能になり、これらのメモは視聴者が「役立つ」「やや役立つ」「役立たない」から評価できるようになるという。

こうした第三者による注釈機能はXが2022年に「コミュニティノート」として導入を開始しており、任意のポスト(当時のツイート)に「事実誤認」「デマ」「虚偽の拡散」といった内容が含まれている場合、ポストの背景情報を書き込めるようになっている。投稿機能に加えて、第三者からの評価によるランク付けや、フィードバック機能も備えることで、有益な情報提供に寄与していた。

一方、YouTubeにおいても動画プレイヤーに注釈を表示する機能は現在もごく一部の動画を対象に行われている。特に2020年からは新型コロナウイルス感染症に関連する動画に向けて、政府関係機関のリンクを参照するよう促すエリアを設けていた。

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