新たな歴史紡ぐ決意 山形・亀松閣、修業終えた姉妹お披露目

お披露目の集いであいさつする(左3人目から)笹原史恵さん、百可さん、三聖さん=山形市・亀松閣

 山形市薬師町2丁目の老舗料亭・亀松閣に、修業を終えた若女将笹原三聖(みさと)さん(29)と板前の百可(ももか)さん(26)姉妹がそろい、お披露目の集いが17日、同所で開かれた。社長で料理長だった父・智美さんが59歳で急逝してから7年。女将の史恵さん(58)も含めた3人が新たな歴史を紡ぐ決意を披露した。

 智美さんの死後、三聖さんと百可さんはそれぞれ京都で修業を重ね、百可さんが2021年に、三聖さんは今年の春に山形に戻った。集いは亀松閣を応援する亀松会の世話人や親戚筋などが中心となって開催し、今月13~25日に計4回予定されている。

 この日は2回目の集いで、約80人が出席。吉田段ボールの吉田真一郎会長が発起人を代表して「若い2人の後継者を迎えた亀松閣にこれまで以上の支援をお願いしたい」などとあいさつ。佐藤孝弘山形市長が祝辞を述べた。三聖さんと百可さんは「亀松閣の歴史と父の思いを引き継ぎ、緊張していると同時に、皆さまと歴史を新たに紡いでいけるという思いで胸がいっぱい」「これからもっと頑張るので、ご指導よろしくお願いします」と心境を披露。史恵さんは「皆さまの温かい気持ちに応え続けられるよう、従業員と心を一つにしながら働き続ける」と述べた。

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