1日2.2万株の植物を植える機械を導入、砂漠化防止に取り組む内モンゴル自治区―中国

内モンゴル自治区は1日2.2万株の植物を植える機械を導入し、砂漠化防止に取り組んでいる。

内モンゴル自治区のクブチ砂漠にあるオルドス市ハンギン旗砂漠化防止対策エリアに足を運ぶと、けん引式播種機5台が砂地を往来し、溝を掘り、緑化用灌木檸条(Caragana korshinskii Kom.)の種をまき、土をかぶせるなどの作業を行っていた。新華社が伝えた。

ハンギン旗林草局の李樹鵬副局長は、「以前は檸条を担いで砂漠に行き、作業員が溝を掘って、それを植えていた。1人が1日に植えることができるのは最多でも500株だった。今は機械を使って植えるようになり、1台につき1日2万2000株を植えることができ、造林の効率が大幅に向上した」と説明する。

黄河の「几字弯(「几」字型の曲がり)」の南岸に位置するハンギン旗では全面積の52.2%が庫布其砂漠となっており、砂漠化防止対策が急務となっている。今年はクブチ砂漠の北縁188キロに砂漠化を防止し、川を保護し、森林帯を作る建設プロジェクトを始動しており、流砂を固定させる機械や、砂の移動を止めるために枯れ草などを地中に碁盤の目状に差し込んでいく機械などを導入している。

内モンゴル林草局の陳永泉副局長によると、砂漠化防止の必要に合わせて、同自治区は今後も、使用・適用範囲が広く、作業効率が高い砂漠化防止対策用の機械や設備を研究開発して導入し、普及させる計画だ。そして、砂漠化防止の方法も、以前の「人海戦術」から、機械を導入した「少数精鋭」へと切り替え、自然環境の保全・管理の質と効率を効果的に高めていきたい考えだという。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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