東京V・MF山田楓喜 完全復活宣言「すぐに試合に出られる準備はできている」Uー23アジア杯で大活躍→急転離脱の理由明かす

 東京V・山田楓喜

 パリ五輪行きを決めたU-23アジア杯で活躍後、コンディション不良で別メニュー調整が続いていた東京VのMF山田楓喜(22)が18日、全体練習に合流。「監督が決めることですけども、次の試合に出ろって言われてもすぐ出られる準備はできている」と、“完全復活”を宣言した。

 山田はカタールで4月中旬から5月上旬にかけて行われたU-23アジア杯のメンバーとして、決勝戦で優勝に導くゴールを決めるなどパリ五輪切符獲得に貢献。クラブに戻っても得意の左足を武器に活躍が期待された。しかし、大会中は「ずっと張り詰めた中で頭も休めず、考え事をしていた」と明かし、帰国後にその心身の疲れが一気に山田を襲い、クラブの試合でも思うようなパフォーマンスが出せなかったという。

 その後、5月26日の神戸戦からベンチ外に。フィジカルトレーナーやチームドクターと連絡を取った結果、いったんチームから離脱していたという。「ちょっと休みをもらっていた。休んでる間はサッカーのことをいったん忘れてリフレッシュしてた」と山田。実家に帰って家族と過ごしたり、友人とサウナに行って、リラックスに時間をあてた。その間は自チームの試合も、アメリカ遠征に行っていたU-23の試合も見ずに過ごしていたという。

 「先週の広島の試合まではもう試合を見てなかった。でも、その見てない中で自分のモチベーション、コンディションを整えることが1回大事やなと思った。逆に、自分の心に火をつけるためには大事やったんかなと思います」

 リフレッシュを終え、約1~2週前にクラブに戻り、個人でフィジカルトレーナーと体を動かしながら徐々に復帰。今日は大雨が降る中、チーム練習で最後まで残り、全てのメニューをこなした。「いったんリセットできたんで、もう今まで以上の自信というか、そういう今まで通りの自分を出せる環境、自分の体調を整えてきた」。心身共に完全復活した山田の左足に期待が高まる。

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