今季3度目のMVP模擬投票 ナ・リーグは大谷翔平がトップに浮上

日本時間6月18日、米公式サイト「MLB.com」では今季3度目となるMVP模擬投票の結果を公開した。今回の模擬投票には同サイトの有識者42人が参加し、現時点の成績だけでなく、残りの試合で何が起こるかを予測したうえで投票が行われている。1位票5ポイント、2位票4ポイント、3位票3ポイント、4位票2ポイント、5位票1ポイントという形式で集計が行われ、ア・リーグはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ナ・リーグは大谷翔平(ドジャース)が1位となった。ジャッジと大谷が1位になるのは、ともに今季初めてである。

ジャッジは日本時間5月2日以降、打率.372、20本塁打、46打点、OPS1.388と猛打が炸裂。日本時間5月16日以降に限れば、打率.393、OPS1.476とさらに数字は上昇し、本塁打(26)、打点(64)、長打率(.686)、四球(57)、OPS(1.110)の各部門でメジャー1位の数字を記録している。過去2回の模擬投票ではチームメイトのフアン・ソトがア・リーグ1位だったが、今回ジャッジが42人中38人から1位票を獲得するという圧倒的支持を集めたのは当然と言えるだろう。

残りの1位票(4票)をすべて獲得したソトがジャッジに次ぐ2位となり、3位はガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)、4位はボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)、5位にはホセ・ラミレス(ガーディアンズ)がランクイン。このほか、カイル・タッカー(アストロズ)、ラファエル・デバース(レッドソックス)、アドリー・ラッチマン(オリオールズ)、サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)、タリック・スクーバル(タイガース)にも票が入った。

ナ・リーグは過去2回の模擬投票で1位だったムーキー・ベッツ(ドジャース)が左手骨折で離脱。今回、ベッツに1位票は1票も入らず、総ポイントでも5位に後退する結果となった。ベッツに代わって1位となったのは大谷。打者に専念している今季はここまで打率.314、19本塁打、47打点、16盗塁、OPS.989の好成績を残しており、42人中25人から1位票を獲得した。もし2年連続でMVPを受賞すれば史上15人目の快挙だが、両リーグMVPは過去にフランク・ロビンソンしか達成しておらず、「リーグを跨いで2年連続MVP」となれば、もちろん史上初の快挙である。

残りの1位票はブライス・ハーパー(フィリーズ)が9票、マーセル・オズナ(ブレーブス)が6票、ウィリアム・コントレラス(ブリュワーズ)とジュリクソン・プロファー(パドレス)が各1票を獲得。総合ポイントでは2位ハーパー、3位オズナ、4位コントレラス、5位ベッツとなった。ほかにもケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)、フレディ・フリーマン(ドジャース)らが票を獲得し、ア・リーグの10人を大きく上回る16人に票が分散。MVP候補が徐々に絞られつつあるア・リーグに比べると、ナ・リーグは混戦模様と言えそうだ。

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