姫路城の“外国人入場料4倍”問題に中国ネット「差別」と反発、一方で「賛成」の声も

兵庫県姫路市にある世界遺産の姫路城をめぐる問題が、中国のネット上でも話題になっている。

兵庫県姫路市にある世界遺産の姫路城をめぐる問題が、中国のネット上でも話題になっている。

報道によると、同市の清元秀泰市長が16日の国際会議で、オーバーツーリズム(観光公害)対策として姫路城の外国人観光客の入場料を4倍にし、改修費用などに充てることを検討すると明らかにした。姫路城の入場料は現在18歳以上1000円だが、清元市長は会議で「(現在は)7ドルで入れる。もっと値上げしようかと考えている。外国人は30ドル(約4700円)払ってもらい、市民は5ドル(約780円)くらいにしたい」と語ったという。

この発言は、親日家が多く日本旅行好きの人が多い台湾でも大きな反響を呼び、「値上げは分かるが4倍はひどい」「まるでぼったくり」など不満の声が多く上がっていた。そして中国でもにわかに注目を集め始め、複数のメディアが報じた。

このうち、頭条新聞は中国のSNS・微博(ウェイボー)アカウントで、外国人観光客のみ姫路城の入場料を4倍にすることについてどう思うかというネットアンケートを実施、投票開始から1日ほどで約1400人が回答している。選択肢は三つで、得票が多い順に「意地汚い」(696票)、「ダブスタ。外国人差別」(484票)、「客数を調整するためであり理解できる」(229票)となっている。

コメント欄では「高すぎる…勘弁してください。予算が足りなくなっちゃう」「1000円なら日本の物価と比較してまだ受け入れられるが4倍以上になったら行かないだろうな」「行きたかった場所だけど、そんなに高くなるなら行けないな」との声や、「完全なる外国人差別だ」「堂々としたぼったくり」「オーバーツーリズム?いっそ外国人観光客お断りにすればよかろう」との声が上がった。

一方で、「国民ファーストだ」「いいことだと思う。少なくとも日本は外国人ファーストではない」「中国は考えなければならないことが多い」「中国は逆に外国人は無料にしようとしているからな」「わが国も(自国民優遇を)学んでもらいたい」との声も見られた。(翻訳・編集/北田)

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