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人気落語家立川志の輔さんによる独演会「おかえり気仙沼2024」が15日、宮城県の気仙沼市民会館であった。全国から落語ファン約1000人が詰めかけ、巧みな語りとオチに会場は笑いに包まれた。
志の輔さんは「そば清」「メルシーひな祭り」といった演目を披露。仙台市宮城野区の会社員前田幸宏さん(53)は「落語を初めて鑑賞したが、時間がたつのを忘れるくらい楽しかった」と声を弾ませた。
志の輔さんは東日本大震災後、コピーライター糸井重里さんが企画した「気仙沼さんま寄席」に出演するなど復興を応援。市内の女性有志でつくる一般社団法人「気仙沼つばき会」が、これまでの支援に対する感謝の気持ちを込めて志の輔さんに独演会開催を要望し、実現した。
志の輔さんは取材に「気仙沼の方々は『おかえり』と言って迎えてくれる。他の落語会にはない喜びと緊張がある」と話した。つばき会の斉藤和枝代表(62)は「多くの方々の協力で独演会を実現することができ、まちのにぎわいにもつながった。今後も志の輔師匠とのご縁を大切にしていきたい」と力を込めた。