小学校の新任教師が教室で自殺 “長時間労働とパワハラが原因” 遺族が損害賠償求め提訴 福岡・春日市

2019年、福岡県春日市の市立小学校の教室で新任の男性教師が自殺したのは、長時間労働やパワハラが原因だとして、遺族が市などに賠償を求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは、2019年に春日市の市立小学校で勤務していた当時24歳の男性教師の遺族です。

訴えによりますと、この教師が担任クラスの教室で自殺したのは、月平均100時間の時間外労働や、同僚たちの前で指導教師から何度も激しく叱責されたことが原因だとして、市と県に対し約9000万円の損害賠償を求めています。

◆光永享央 弁護士
「今回は、相談相手になるはずの人が、最大の攻撃相手なんですよ。自分の逃げ場がないというのは、そこなんですよね。地獄だと思います、まさに」

この教師の自殺を巡っては2年半前、民間企業の労災にあたる「公務災害」に認定されているということです。

春日市教育委員会は、「訴状が届き次第内容を確認し、県の教育委員会と協議しながら誠実に対応していきたい」などとコメントしています。

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