メジャー最高勝率のヤンキース 大黒柱コールがついに戦列復帰へ

開幕74試合で50勝24敗の好成績を残し、メジャー最高勝率をマークしているヤンキースにいよいよ絶対的エース右腕が戻ってくる。日本時間6月18日、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は右ひじの故障で戦列を離れていたゲリット・コールの復帰登板が決まったことを発表。あす日本時間6月19日から始まるオリオールズ3連戦(ヤンキー・スタジアム)の2戦目にコールを先発させる予定であることを明らかにした。ヤンキースは2位オリオールズと1.5ゲーム差。重要な首位攻防戦で昨季のサイ・ヤング賞右腕がどんなピッチングを見せるか注目だ。

昨季15勝4敗、防御率2.63、222奪三振の好成績を残して初のサイ・ヤング賞に輝いたコールだが、今春のオープン戦では登板後の疲労の回復具合に関して「レギュラーシーズンで100球を投げた試合のあとのようだ」と違和感を訴え、MRI検査を受けることに。さらに、ロサンゼルスへ移動してニール・エラトラシュ医師による精密検査も受け、靭帯へのダメージはなかったものの、右ひじの炎症によって2ヶ月以上にわたって戦列を離れることになってしまった。

コールは今月に入ってマイナーでのリハビリ登板を開始しており、AA級で2試合、AAA級で1試合に先発。直近の登板(AAA級)では4回1/3を投げて10個の三振を奪い、被安打2、無四球、失点1(自責点0)という好投を見せた。4シームは最速97.8マイルを計測し、これは昨季の平均球速(96.7マイル)を上回る数字。ヤンキースはこれらを踏まえ、コールがメジャーのマウンドに復帰する準備が整ったと判断したようだ。

今季のヤンキースはアーロン・ジャッジやフアン・ソトといった打者の活躍が目立つものの、大黒柱のコールを欠きながらもメジャー1位の防御率3.02をマークしている投手陣の頑張りも見逃せない。カルロス・ロドンが昨季の大不振からの復活を遂げ、コールの代役としてローテ入りした新人右腕のルイス・ヒルはここまで9勝1敗、防御率2.03の大活躍。コール不在の穴を全く感じさせなかった。

ヤンキースは故障者リスト入りしたクラーク・シュミットの代役としてコディ・ポティートがローテの一角を担っていたが、コールはそのポティートと入れ替わる形でローテに復帰することになる。コール、ロドン、ヒル、マーカス・ストローマン、ネスター・コルテスが形成する強力ローテは引き続きヤンキースの大きな武器となるだろう。

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