札幌の企業が開発「QR乗車券」 関西の鉄道・バスで運用開始 磁気を使わないエコなシステム

札幌の企業が開発したQRコードによる新たな乗車システム。関西の鉄道とバスの7事業者が導入し、運用を始めました。きのう導入されたのは、デジタル乗車券システム「スルっとクルット」です。交通機関を利用する際に、スマートフォンなどで購入したQRコードをかざすことで改札を通ることができます。近畿日本鉄道や阪急電車などが導入しました。

開発したのは、決済関連サービスを手がける札幌のウェルネットです。磁気を使った乗車券は材料となる紙代が高騰しているほか、金属を利用するためリサイクルに手間がかかります。また、改札機の中で紙が詰まるトラブルも起きていました。デジタル乗車券は、こうした課題の解消につながるといいます。

ウェルネット宮澤一洋社長「デジタル化でペーパーレス、キャッシュレス化へ交通事業者の事業コスト、運用コストも劇的に下げる。磁気を使わないエコなシステムになる」

訪日外国人の利便性を高めるため、購入サイトは5か国語に対応しています。関東でも普及を目指すというウェルネット。地元・北海道、札幌への展開は?

ウェルネット宮澤一洋社長「関東も関西もQRコードのシステムが始まれば、全国的に大きな流れは確実になってくる。(札幌でも)すぐにでも提供できる用意はできている」

まずは、関西でのノウハウを蓄積し、地元での導入につなげたい考えです。

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