男子高飛び込み・玉井陸斗選手 プレッシャーを乗り越え初のメダル獲得へ 鍛えられた肉体が技に磨きをかける【メダルへの道】

2024年7月26日に開会式が行われるパリオリンピックのメダル候補を紹介する「メダルへの道」。今回、2度目のオリンピックに挑む、高飛び込みのパリオリンピック代表の玉井陸斗選手(17)を取材しました。目標だった優勝を目指す玉井陸斗選手の思いに迫ります。

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玉井陸斗選手 12歳から語っていた大きな目標

『めざましテレビ』では、2019年5月に当時12歳だった玉井選手を取材。
オリンピックでの上位を狙い「目指すのは優勝ですね。」と大きな目標を語っていました。

あれから5年たち、2024年に17歳となった玉井選手は今や”メダル候補”にまで成長していました。

玉井陸斗選手:
トップの選手にプレッシャーを与えられるような位置にはいるのかなと思います。

史上最年少優勝も周りからの期待がプレッシャーに

玉井選手が注目を浴びたのは2019年に行われた日本室内選手権。
12歳7カ月で出場したシニアデビュー戦で史上最年少優勝を果たしました。
一躍時の人となった玉井選手ですが、期待はプレッシャーに変化。
演技に納得がいかず、涙を流すこともありました。

涙を糧に1つ強くなった玉井選手は、2021年に開催された東京オリンピックに挑み7位入賞。
日本勢で21年ぶりとなる活躍を見せましたが、玉井選手は納得していないようで…。玉井陸斗選手:
内容的に振り返って見るとやっぱりできていない部分が多くあったので満足はしていないです。

彫刻のように鍛えられた肉体が玉井陸斗選手の「メダルへの道」

パリオリンピックで初のメダルを獲得するため、入水の基礎練習と共に力を入れてきたのがより強靱な肉体作り。ウエートトレーニングの回数も増やすなど地道な練習を行ってきました。

作り上げられた肉体は技をよりレベルアップしてくれるそう。

玉井陸斗選手:
この腹筋があることで入水のキレがあがったりとか、安定もしてくるのかなと思います。

玉井選手が得意にしているのが「5255B」と呼ばれる技。
後ろ向きに踏み切って2回半ひねりながら2回半回るこの大技にも、鍛えられた筋肉によって、技の“ジャンプ力”が技に磨きをかけています。玉井陸斗選手:
他の選手と比べて余裕があるのかなって思っていて、うまく空中で終わらせることができるんですけどだいだいの選手がギリギリで入ってしまうような技なので自分の身軽さとジャンプ力のおかげで勝負できているのかなっていうふうに思います。

玉井選手にとって、腹筋は自分のパートナーだそう。
下半身の「肉体強化」によって磨かれたジャンプ力のいい影響が。
5月に行われたパリオリンピックのテスト大会では大技を成功させ頂点に立ちました。

玉井陸斗選手:自分の最大限の武器を生かしてメダルを獲得したいと思います。

「鍛えられた肉体」でパリオリンピックに挑む玉井選手に期待です。

(『めざましテレビ』 2024年6月14日より)

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