「ハリー・ポッター」シリーズで知られるダニエル・ラドクリフが、ブロードウェイ舞台『メリリー・ウィー・ロール・アロング』でトニー賞初ノミネートにして初受賞を果たした。
現地時間6月16日、ニューヨークのデイヴィッド・H・コーク劇場で第77回トニー賞授賞式が行われ、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』で、作詞家にして主人公フランクリン（ジョナサン・グロフ）の親友、チャーリーを演じたダニエルが、ミュージカル助演男優賞を獲得した。
受賞スピーチでダニエルは、「会場のどこかにいる」両親に向かい、「車の中でソンドハイムを流してくれて、そして愛してくれてありがとう」と感謝。そして長年交際している恋人に向け、「愛するエリン、君と僕らの息子は、僕の身に訪れた最高の出来事だ。心から愛してる。本当にありがとう」と述べた。
続けて、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』のキャストに向けて、「毎晩皆と一緒にステージに立てたことを誇りに思う。舞台を恋しく思うだろう…ジョナサン、リンジー（・メンデス）、さみしくなるよ。この舞台では、演技をする必要なんてなかった。ただ2人の顔を見て、望むままに感じただけだ。こんな経験は二度と出来ないだろう」と語った。
『メリリー・ウィー・ロール・アロング』は、1932年の同名戯曲をもとに、スティーブン・ソンドハイムが作曲・作詞を手がけ、ジョージ・ファースが脚本を執筆したミュージカル。若き日に一緒に仕事をし、その後別々の道を歩んだ3人の物語が描かれる。
