【POG】2歳戦独断評価 トータルクラリティ加速ラップでV 北村友は「内容の濃いレース」と評価

トータルクラリティ

 15、16日の東京、京都、函館を舞台に2歳新馬戦が計8レース行われ、日曜京都5R(芝1600m)では2番人気のトータルクラリティが人気を集めたラトラースとの一騎打ちを半馬身差で伸び勝ちV。ラスト2Fが11秒4→10秒9の加速ラップを制した決め手が光った。日曜東京5Rを勝利したキングマン産駒のプリティディーヴァ、東京ダートで勝ち上がったクレーキングも将来性が高そうだ。

先週の新馬勝ち馬評価一覧

トータルクラリティ(牡、父バゴ、栗東・池添)

日曜京都5R・芝1600m、北村友「少しテンションが高く、返し馬でも上ずるような面がありました。ペースが落ち着いたなかで、行きたがる面を見せましたが、何とか収まってくれて最後もしぶとく脚を使ってくれました。内容の濃いレースができました」(レース評価B、将来性★★★★)

クレーキング(牡、父ナダル、美浦・中舘)

土曜東京6R・ダート1400m、岩田康「レースに行ってセンスのいい走りを見せてくれました。追ってからもいい伸び脚。距離は延びてもいいと思います」(B、★★★★)

プリティディーヴァ(牝、父キングマン、美浦・田中博)

日曜東京5R・芝1400m、ルメール「真面目に走ってくれましたし、マイルぐらいまではこなせそうです。切れるというより、ジワジワ脚を使う感じでしたが、まだ伸びしろはあると思います」(C、★★★★)

ハッピーマン(牡、父ダノンレジェンド、栗東・寺島)

土曜京都5R・ダート1200m、坂井「調教の動きが良かったです。とても前向きな性格で、キックバックを経験したなかで結果も内容も良かったです」(B、★★★)

ヴーレヴー(牝、父サトノクラウン、栗東・武幸)

土曜函館5R・芝1200m、浜中「スタートをまずまず出てくれたし、二の脚で勢いをつけたら速かったので、ハナへ行きました。スピードがあるのは調教で分かっていたし、期待通りの走りでした。能力は高いです」(B、★★★)

ショウナンマクベス(牡、父リオンディーズ、美浦・武市)

土曜東京5R・芝1600m、岩田康「楽に行けたし、最後は後ろが来るだけ反応してくれた。結構ムキになって走るタイプなので、これから競馬を覚えていければ」(C、★★★)

リリーフィールド(牝、父モズアスコット、栗東・小崎)

土曜函館6R・ダート1000m、武豊「素直で前向きさがあって、ダートのさばきも良かったです。小さい馬ですが、いいフットワークで走りますね」(C、★★★)

ニシノラヴァンダ(牝、父サトノアラジン、美浦・奥平)

日曜函館5R・芝1200m、永野「スピードがあって、今週の芝での追い切りでは反応も良かったです。まだ成長の余地がありながらも、初戦を無事に終えられて良かったです。時計も良かったし、これから楽しみです」(C、★★★)

(レース評価は馬サブロースタッフによるS、A、B、C、Dの5段階。将来性評価は★5が最高)

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