【埼玉抽選】春日部共栄の主将・三田村「監督さんからは『最後と意識するな』と」 93年夏甲子園準V率いた本多監督と最後の夏

 健闘を誓い合った今春の4強校の主将たち。(左から)山村学園・鈴木、花咲徳栄・生田目、昌平・畑田、春日部共栄・三田村

 第106回全国高校野球選手権埼玉大会(7月11日開幕)の抽選会が18日、さいたま市内で行われた。

 2014年以来となる夏の甲子園を目指す春日部共栄は深谷一と初戦を戦うことが決まった。主将の三田村幸輔内野手(3年)は「抽選が終わって、とりあえずホッとしました。どの相手が来ても自分たちの野球をやりたい」と意気込む。

 同校を率いて1993年夏の甲子園で準優勝した本多利治監督が来年3月いっぱいで退任することが決まっている。三田村は「情があって、練習以外の場面でも普段から楽しく会話してくれる先生。監督さんからは『自分が最後というのは意識するな。明るく楽しくやってくれ』と言われている。自分たちにとっても最後ですし、そういう風にやっていこうと思います」と力を込めた。

 「試合出る人だけではなく、チーム全体で一つのことに向かって練習に取り組んで、いかに雰囲気良くやるか」。指揮官のためにも、勝負の夏を全力で楽しむつもりだ。

© 株式会社神戸新聞社