クニエ、企業の保有データから新規ビジネスの可能性を抽出・評価するコンサルティングサービス

by 石井 一志

株式会社クニエは17日、企業の保有データから新規ビジネスの可能性を抽出して事業化の可能性を評価することで、有望アイデアの選定を支援するコンサルティングサービス「データマネタイゼーション・アイデア抽出サービス」を提供開始すると発表した。

データマネタイゼーション・アイデア抽出サービスは、企業の保有データから新規ビジネスの可能性を抽出・一覧化し、事業化の可能性評価や有望アイデアの選定を支援するコンサルティングサービス。

対象となるのは、保有データを活用した新規サービスの事業化によって、新たな収益源の創出を目指す企業。データマネタイゼーション事業を進める上で、最初期の「アイデア創出」フェーズで網羅的に抽出された案から有望アイデアを選定することにより、以降の検証~構築フェーズにおいて手戻りなくサービス提供を推進し、早期に事業化に向けたアクションを取れるようになるという。

具体的には、保有データを洗い出し、データが持つ価値を定義した上で、データを生み出している既存事業のステークホルダーや、顧客のジャーニー等の観点から、ターゲットとなる顧客を網羅的に洗い出し、主要業務やKSF(Key Success Factor:重要成功要因)を整理する。そして、これらをデータが持つ価値と掛け合わせることで、データマネタイゼーションのアイデアを抽出するとした。

さらにその後、マネタイズの可能性、実現性の評価を行い、以降のフェーズで実際に事業化の検討に進む有望アイデアを選定して、概略の企画書を作成するとのこと。

データマネタイゼーション・アイデア抽出サービスの提供期間は1.5カ月から、費用は対象とするデータなどの条件に応じた個別見積もりだが、想定価格で500万円(税別)からとなっている。

なおクニエでは同サービスについて、保有データを活用した新規サービスやデータ販売など、新たな収益源の創出を目指す企業を対象に販売を進める考えだが、「IoTの製造企業、IoTが搭載される製品を製造する企業」「医療・ヘルスケア、販売情報、位置情報などのマーケティングに活用できるデータを持つ企業」「複数の事業を保有するコングロマリット系の企業」などにとっては、特に効果があるとアピールしている。

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