「食べ切らない食材は早めに冷凍」 食中毒やカビが気になる季節の保存法をメーカーが伝授

気温や湿度が上がり、食べきらない食材が傷みやすい時期(写真はイメージ)【写真:写真AC】

気温や湿度が上がると、食品が早く傷んでしまったり、カビが生えやすくなったりします。食中毒やフードロスを考え、食品の保存に気をつけている人も多いでしょう。大手食品包装材メーカー・旭化成ホームプロダクツの公式X(ツイッター)アカウント(@asahikasei_hp)では、「傷みやすい食材の冷凍保存方法」をまとめて紹介しています。

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「ジャガイモが入っている場合は、温かいうちに潰す」食品ごとのコツを紹介

全国的な梅雨入りは例年より遅れていますが、気温とともに湿度が高くなってきました。日々の料理やお弁当作りで、いつも以上に食中毒などに気を遣う季節です。普段は常温で保存できる食材も、これからの時期は買い置きを控えることも多いでしょう。

購入した食品は早めに食べきるのが一番ですが、毎日の朝食で食べるパンや果物など、食べるタイミングに合わせて買い物するのは大変です。また、そうした食材のなかには、カビが生えやすいものも少なくありません。

東京都保健医療局によると、「カビは湿度70%以上と細菌より低い水分でも発育できるため、乾燥した食品にも生える場合があります」と説明しています。

そこで、旭化成ホームプロダクツはXの公式アカウントに、「この時期、すぐカビが生えたりしちゃう…… そんなパン・おかず・焼き菓子など、傷みやすい食材の冷凍保存方法をまとめたよ!」と投稿。

【食材ごとの冷凍保存方法】
○パン
1. 食パンなど1枚ずつラップでぴったり包む
2. 冷凍用保存袋に入れて冷凍
パンの主成分であるでんぷんがもっとも老化しやすいのは0度付近。冷蔵室の温度帯は3~5度なので、パンは冷蔵保存には不向きとのこと。すぐに食べないときは冷凍するよう、呼びかけています。

○ごはん
1. 熱いうちに一膳分ずつラップに薄く均一に広げ、ふんわりと包む
2. 冷めたら冷凍用保存袋に入れて冷凍
なるべく薄く包むのが、おいしく保存するコツだそう。急速に冷凍させ、でんぷんの老化温度帯を素早く通過させるのがポイントのようです。

○カレーやシチュー
1. ジャガイモが入っている場合は、温かいうちに潰す
2. 冷凍保存容器に入れ冷凍
ジャガイモは塊のまま冷凍すると食感が悪くなるため、つぶしてから冷凍すると、おいしく保存できるそう。

このほかにも、きんぴらや煮物、和菓子やマドレーヌなどの焼き菓子の冷凍保存法も紹介。さらに、朝食やおやつに活躍するバナナについては、「半解凍でそのままデザート的に食べられます」と提案しています。

食品を無駄なく、安心して食べられるようにするためにも、冷凍保存を上手に活用したいところ。食材や料理に合ったコツを参考に、保存後もおいしく楽しみたいですね。

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