塩尻市で、塾が教育委員会と連携し不登校の小中学生の学習支援を始めています。
県教委によりますと、県内では初の試みとみられます。
「これで良かったかなって心配な点があって」
小学6年生が、テストの結果で先生に相談していました。問題には正解していましたが…
「これって、「51°」じゃなくて、「51度」でも良かったですか?」
「良いですよ。むしろ、こっちに『何度ですか』って書いてあるからさ、良いんじゃない?大丈夫だよ」
「いずみ塾」広丘駅前校で4月末から始まったのが、塩尻市教育委員会と連携した不登校の小中学生の学習支援です。
■小学6年生
「塾には行きたくなかったですけど、すごく分かりやすく教えてくれるし、ここはすごく良い所です」
最新のまとめでは、県内の不登校の小中学生は2022年度・5735人で、過去最多となりました。
■「いずみ塾」高木徹也さん
「今の世の中、時代って色んな選択肢がある。ここで勉強だったり、人間関係を学んだり。夢に向かって大きくなってもらいたいなと思っています」
塩尻市にはフリースクールがなく、学校以外の「学びの場」を確保する取り組みです。個別指導のブースを利用し、それぞれの学習状況を踏まえマンツーマンで向き合います。
勉強だけではありません。カードゲームなどの遊びで交流し、人間関係やコミュニケーション能力を育みます。
■中学3年生
「雰囲気も良くて、居やすい」
■小学4年生
「とっても安心できる」
県教委によりますと、塾と教育委員会が連携した不登校の児童や生徒の学習支援は、県内では初の試みとみられます。