スウェーデンOvzon、同社初のブロードバンド衛星が静止軌道に到達

スウェーデン企業Ovzonは現地時間6月14日、同社初の衛星「Ovzon 3」が静止軌道に到達したと発表した。

Ovzonは北南米や欧州、アジア、アフリカといった地域の政府機関にブロードバンドサービスを提供している。これまではIntelsatなどの衛星通信事業者から容量を借りて、提供していた。今回のOvzon 3は自ら所有する衛星となる。

Ovzon 3はもともとは2021年の打ち上げを予定していたが、打ち上げ事業者の変更や生産上の問題からミッションが度々延期されていた。

1月3日にSpace Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」で打ち上げられたOvzon 3は5カ月の飛行を経て、静止軌道に到達した。同衛星はメッシュネットワークとして、遠隔地の衛星端末の動作を支援する。

Ovzonで最高経営責任者(CEO)を務めるPer Norén氏は、製造元のMaxar Technologiesによる残りの軌道上のテストが完了すれば、Ovzon 3は数週間以内に運用を開始すると述べている。

(出典:Maxar / Ovzon / Proventus AB)

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Ovzonプレスリリース
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