『キム秘書』出演女優の“帝王切開”の経験談に、韓国医師協会が「論理的に話にならない」と怒り。いったい、なぜ?

ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』などで知られる女優ファン・ボラが最近、初出産に関するビハインドストーリーを伝えたが、それについて韓国の医師協会が怒りをあらわにした。

先立ってファン・ボラは6月16日、YouTubeチャンネル「ワークトーク」に出演し、帝王切開で出産した経験談を伝えた。

そこでファン・ボラは帝王切開後、「目を覚ますと病室だった」と述べた。続けて「これが思ったより、とても痛い。無痛注射を打たれたら痛くないというのに、翌日は狂ったように痛かった。誰かがナイフでお腹を裂いて、熱々の火とナイフで刺すような感覚。ずっと痛い。何か変だった。見たら、ペインバスター(持続的に痛み止めを入れ、痛みを和らげる麻酔のようなもの)というものがあるのだが、私のときはしてくれなかった」と話した。

(画像=「ワークトーク」)経験談を語るファン・ボラ

「なんでないんだろうと思い、夫と探してみたら、医療ストライキのせいで担当の医者がいなかったそうだ。だから私はそのすべての痛みに耐えた」とし、「2、3日経ったら、少し良くなったが、すごく痛い。今は、傷跡が意外と大きい」と付け加えた。

「5月にストライキはなかった」ブチ切れ

そんなファン・ボラの「医療ストライキのせいで無痛注射を受けられなかった」という経験談を多くのメディアも紹介した。

だが、それに対して大韓医師協会が反論した。

(写真提供=OSEN)ファン・ボラ

大韓医師協会は6月18日、公式立場を発表して「ファン・ボラ氏が某YouTubeの帝王切開後記の掲示を通じて、『医療ストライキのせいで無痛注射ができなかった』と主張し、数多くのメディアがYouTubeの内容を引用して報道した部分について、深刻な遺憾を表わすと同時に、訂正報道を要請する」と伝えた。

医師協会は「ファン氏が帝王切開で分娩した5月に医師ストライキはなかったため、医師ストライキのせいで無痛注射を受けることができなかったということは、明らかに誤り」とし、「無痛注射とペインバスターは帝王切開手術中に行う施術で、ファン氏が手術後に医師がいなくて無痛注射を打つことができなかったと主張するのも、論理的に話にならない主張」と一蹴した。

そして「政府の医療壟断事態に対抗し、医療正常化のために医師たちが団体行動に乗り出した厳重な時局に、多数のメディアが事実関係の間違った内容を報道して医師を悪魔化し、誤った世論を煽動したことに、もう一度遺憾の意を表わす」と強調した。

大韓医師協会の公式立場全文は、以下の通り。

大韓医師協会は最近、俳優ファン・ボラ氏が某YouTubeの帝王切開後記の掲示を通じて、「医療ストライキのせいで無痛注射ができなかった」と主張し、数多くのメディアがYouTubeの内容を引用して報道した部分について、深刻な遺憾を表わすと同時に、訂正報道を要請する。

ファン氏が帝王切開で分娩した5月に医師ストライキはなかったため、医師ストライキのせいで無痛注射を受けることができなかったということは、明らかに誤った報道だ。

無痛注射とペインバスターは帝王切開手術中に行う施術で、ファン氏が手術後に医師がいなくて無痛注射を打つことができなかったと主張するのも、論理的に話にならない主張だ。

分娩で余裕のない患者は、状況をよく知らなかったり、混乱したりして事実と違う話をすることがあるが、メディアは事実関係を明確に確認して報道すべきだった。

政府の医療壟断事態に対抗し、医療正常化のために医師たちが団体行動に乗り出した厳重な時局に、多数のメディアが事実関係の間違った内容を報道して医師を悪魔化し、誤った世論を煽動したことに、もう一度遺憾の意を表わす。

今後、メディアが事実関係を必ず確認し、国民に正確な情報の伝達をすることを願い、該当記事を報じた言論社に丁重に訂正報道の要請を申し上げる。

誤った事実を掲示したファン氏側も、該当掲示物を訂正、または削除措置することを望む。

もし訂正報道の要請が受け入れられない場合、医協は言論仲裁委員会への提訴など後続措置を取ることをお知らせする。

◇ファン・ボラ プロフィール

1983年10月2日生まれ。釜山出身。2003年にSBSの10期公開採用タレントとしてデビュー。ドラマ『マイガール』(05)、『ラブレイン』(12)、『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』(17)、『キム秘書はいったい、なぜ?』(18)、『ハイエナ-弁護士たちの生存ゲーム』(20)などに出演。プライベートでは10年交際した俳優キム・ヨンゴンの息子でハ・ジョンウの弟キム・ヨンフンと2022年11月6日に結婚し、翌年11月に人工授精による妊娠を発表。2024年5月23日に男児を出産した。

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