新サカスタ「天然芝を守りながらコンサートを」サンフレッチェ広島が活用に意欲

TSSテレビ新広島

マチナカスタジアムの新たな活用策のヒントになるかもしれません。
新しいサッカースタジアムエディオンピースウイング広島で、昨夜、地域住民を招いた初めてのコンサートが開かれました。

ピッチの上の特設ステージに立ったのは広島市出身の歌手、南一誠さんです。
「新しい出会いの夕べ」と銘打ったこのコンサートはスタジアム移転のあいさつ代わりにと、サンフレッチェ広島が中区基町地区の住民を無料で招待して開催。およそ400人が訪れました。

南さんは「広島天国」など往年のヒット曲のほか、広島県民お馴染みのあの名曲も高らかに歌い上げました。

♪それ行けカープ

いつもは「紫」に染まるスタジアムには赤い照明も灯され、観客の盛り上がりは最高潮に。
会場は大きな拍手に包まれました。

【観客は】
「すごい良かった。めっちゃ良かったですよ。最後の翼をくださいも良かったしちょっとうるっとしちゃった」
「予想の倍以上良かったですよ」

【サンフレッチェ広島・仙田信吾社長】
「ぐっと基町の皆さんとサンフレッチェ広島が近づいたなあと。このスタジアムは受け入れてもらったなあという気持ちが大変致しました」

そのうえで、仙田社長は、スタジアムの新たな活用策に意欲を示しました。

【サンフレッチェ広島・仙田信吾社長】
「スタジアムというのは、コンサートが一番収益になるという風に言われています。ただわれわれ天然芝を守っていかないといけないという限界の中で、それをどうやって模索していくか。知見を重ねて行って勉強していきたいなと言う風に思っております」

<スタジオ>
ライブやコンサートのツアーで広島が飛ばされてしまうという声もよく聞きますが…。

【広島大学大学院・匹田篤 准教授】
「きょうのX(旧ツイッター)のトレンドワードでも『広島飛ばし』というキイワードが出ていたくらい、何かと話題になるのが、東京、大阪、福岡の間には広島を入れてくれないということ。逆に広島でやるライブ・コンサートが盛り上がらないわけではなくて、場所がないだけだという書き込みもたくさんあったので、場所がある、しかもスタジアムの場所は、すごく気持ちのいい場所でもあるので、これが一つの解決策になる気がする」

サンフレッチェ広島は19日からのアウェー3試合でビアガーデン&パブリックビューイングを実施すると発表しました。入場料は1000円で、ほかに飲食付きの限定コースも設定するということです。

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