「憤りがあってふざけるなと思った」保育園から行方不明になり園児が溺死 損害賠償の裁判を前に両親が会見

TSSテレビ新広島

おととし、広島市で5歳の園児が保育園から行方不明になり、川で溺れて死亡した事故で、広島市におよそ8800万円の損害賠償を求めている両親が、裁判が始まるのを前に会見を開き市への強い憤りを語りました。

訴状などによりますと、広島市立の保育園に通う5歳の男の子は2022年4月、保育中に姿が見えなくなり、その後、近くの川で溺れて亡くなりました。

【母(42)】
「突然いなくなって探したけど、助けることができなかったのでとても悲しい」

男の子の両親は保育士や園長が園の外に出る恐れがある箇所を修繕するなどの措置を怠っていたなどとして保育園を運営する広島市におよそ8800万円の支払いを求めています。
当時、保育士らは男の子が午前11時半ごろに見当たらないことに気づき、園内を捜索。
およそ1時間後に警察に通報し、その30分後に死亡したとされています。

【母(42)】
「息子がいなくなってから1時間後に通報あまりにも遅すぎる」

広島市は去年12月、弁護側に「法的責任の根拠が明確となる具体的な事実が示されていないため、請求に応じることは難しい」と回答しました。
その回答に父は…。

【父(33)】
「憤りがあってふざけるなと思った」

裁判は来月23日から始まります。

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