女性をだましてキャッシュカードを盗み、現金を引き出したとして、兵庫県警特殊詐欺特別捜査隊と長田署などは18日までに、窃盗の疑いで、韓国籍で東京都新宿区の無職の男（44）＝窃盗罪などで公判中＝と千葉県松戸市の自営業の男（34）を逮捕、送検した。県警は「他に関与した人物がいる可能性がある」として、2人の認否を明らかにしていない。
2人の逮捕、送検容疑は共謀し2023年6月13日、別の女（55）が盗んだキャッシュカードを使い、東京都墨田区のコンビニや信用金庫のATMで計350万円を引き出した疑い。
県警によると、女は警察官になりすまして同区の高齢女性からキャッシュカード4枚をすり替えて窃取し、現金を引き出した疑いがある。現金は自営業の男を通じて韓国籍の男に渡ったとされ、県警は韓国籍の男がこの2人への指示役とみている。
韓国籍の男は他の特殊詐欺事件にも関わったとして、今年1月に窃盗と電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されており、逮捕は6回目。県警の調べにおおむね容疑を認めているという。一連の事件で、県警は少なくとも十数人の関与を把握している。
