リニア中央新幹線 静岡、山梨、JR東海が県境付近でのボーリング調査を認める3者合意を締結

リニア中央新幹線トンネルの山梨県側のボーリング調査や掘削工事の実施に向け、山梨県、静岡県、JR東海の3者が、6月18日に合意を締結しました。県境付近でのボーリング調査が正式に進みます。

県境での調査や工事を巡っては、静岡県の川勝平太前知事が「地下水が山梨県側に流れ込む懸念がある」として、合意なく工事を実施しないよう要請していました。

今回の合意の中には、地下水の流出に関し、「所有権を主張して流出する水の返還を求めないものとする」ことなどが盛り込まれています。

JR東海は、山梨県内の南アルプストンネルの掘削工事について、「山梨県の長崎知事から1日も早い完了をいただいており、ボーリング調査により山梨県内の地質や湧水についての状況を把握した後、先進坑や本坑の掘削工事を進めていく」とした上で、「静岡県内の地質や湧水の状況を把握することが流域関係者の不安解消につながると考えており、早期に県境を超えて静岡県内についてもボーリング調査を実施していきたい」とコメントしています。

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