地域福祉活動のあり方ここに… 芳賀町の脳性まひの男性「のぶやさんと仲間たちのキセキ」振り返る発表会

とちぎテレビ

地域福祉活動の「究極のあり方」が見えてくるような取り組みでした。芳賀町で脳性まひの男性が開いた絵画展を振り返り、次につなげようという発表会が18日、開かれました。

芳賀町に住む70歳の直井信也さんです。幼い頃に脳性まひとなり、両手両足が思うように動かない直井さんは、50歳前に書き始めた絵画で個展を開きたいという「夢」がありました。

直井さんは芳賀町社会福祉協議会と長年付き合いがあり、協議会やボランティアがこの夢を実現させようと「プロジェクトN2(エヌエヌ=2はNの右上小さく)」と銘打ち2年をかけて活動。今年2月の個展では、1週間の開催で800人以上が訪れる盛況ぶりでした。

成功の裏側には苦労や工夫があり、活動を次につなげようと今回の発表会が開かれました。社会福祉協議会の活動報告ではプロジェクトの立ち上げに対する不安、関わる人が増えていった理由などが発表されました。関わった社協の関係者、ボランティアは60人以上。社協内でもここまで部署の垣根をこえた連携はなく、マンパワーの凄さを感じたといいます。

その中心にいたのは直井さんです。町内で知らない人はいないという直井さんの人柄と、夢を実現したいと素直に伝えてくれたことで、多くの人の輪を築くことができました。

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