熱さまシートでコレやめて 小林製薬の呼びかけに「知らなかった」「覚えておきます」

※写真はイメージ

発熱した時、おでこに貼るとひんやり気持ちのよい『熱さまシート』。家に常備しているという人も多いでしょう。

赤ちゃん用から大人用まで幅広いラインナップがあり、ズレ落ちることなくおでこを冷やすことができる使い勝手のよさが魅力です。

しかし、『使用NGなシーン』があるのをご存じでしょうか。

小林製薬の公式サイトでは、知らずにやってしまいがちな熱さまシートの誤った使用方法について注意を呼びかけています。

熱さまシートは火傷に使用できるのか

熱を吸い取ってくれるイメージがある熱さまシートですが、火傷の肌には使用してもよいのでしょうか。

熱さまシートを販売している小林製薬の公式サイトでは、気になる疑問に以下のように述べています。

火傷(やけど)の応急処置には使用しないでください。

火傷の応急処置としては、まず火傷の患部をしっかり冷やすことが必要です。冷やし方としては、流水で冷やすのが良いと言われています。

火傷の患部を冷やしたいと思った時、熱をとってくれる熱さまシートを思い付く人もいるかもしれません。

しかし、熱さまシートは火傷の肌には使用してはいけません。使用してはいけない理由を、小林製薬は詳しく解説しています。

熱さまシートが火傷に適していない理由

熱さまシートなどの冷却シートの仕組みは、ジェルに含まれる水分が蒸発する時に熱を奪う『気化熱』を利用して、皮膚の温度を下げるというもの。つまり、じわじわとゆっくり冷やす方法といえます。

しかし、火傷の時は患部をしっかりと冷やすことが大切なので、熱さまシートは火傷に適していないとのこと。

それだけではなく、火傷の皮膚はダメージを受けています。熱さまシートを貼ってしまうと患部をさらに悪化させてしまう可能性もあるので、使用しないようにしましょう。

熱さまシートを貼れる場所は

風邪などで発熱した時におでこに貼るイメージがある熱さまシートですが、それ以外にも便利に使えます。

部位としては、おでこ以外に首やワキ、脚の付け根などにも貼ることができますし、例えば歯が痛い時は頬に、スポーツ後のほてった身体にと、さまざまな活用法があります。

また、痛みやほてりだけではなく、寝苦しい暑い季節にも重宝します。

首のうしろやおでこに貼るとひんやりとして寝苦しさを和らげてくれるでしょう。熱さまシートは医薬品ではないので、ひんやりと気持ちよく感じるための使用が適しているとのことです。

皮膚に異常がある場合はNG

熱さまシートを使用してはいけない場所としては、目の周りや粘膜、皮膚に異常のある部位です。

皮膚に異常のある部位は火傷だけではなく、ヒリヒリとした日焼けの肌にも使わないように注意喚起をしています。

日焼けした肌に貼り付けて肌表面をふさいでしまうと、日焼けを悪化させる可能性があるとのこと。

火傷と同様に、日焼けの肌にも使用しないように気を付けましょう。

火傷部分を悪化させないためにも適切に処置をするようにしましょう。


[文・構成/grape編集部]


出典

小林製薬

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