業界初!人手不足の解消へ リンゴ選果場でAI導入/青森・弘前市

収獲したリンゴを品質ごとに仕分ける選果場が、弘前市に新しく建設されました。高齢化や少子化に伴う人手不足解消に向けて、リンゴ業界では初めての、とある設備を導入しています。

弘前市でリンゴの生産・販売などを行う「ゴールド農園」が新設した選果場。

広大な空間には、一連の出荷作業に使われる最新機器がずらりと並びます。中でも注目は…。

【赤平春菜記者】
「リンゴが運ばれてきたその先にあるのが、こちらのAIによる選果機です」

内部には、上面に1台、側面に4台、合わせて5台のカメラを搭載。AI技術によって傷の有無や程度を判別します。

そのスピードは、1秒に3個。これまではベテラン作業員が一つひとつ手に取って見極めていたところ、AIの導入で時間短縮に。作業効率は2割ほど向上する見込みです。

【ゴールド農園 石岡繁行社長】
「だんだん人を集めるのが大変になってきていましたので、できるだけ自動化、機械化をしていきたい」

他にも、リンゴを自動でパックに詰めたり、箱詰めした商品を冷蔵状態で貯蔵できる機械などを導入。国の補助金およそ9億6千万円を含め、総額22億円という大規模な設備投資をして完成しました。

【ゴールド農園 石岡繁行社長】
「機械自体は優秀なものだと思っています。あとは使う人の使い方次第なのかなと」
「とにかくデータをしっかり教え込ませて、より正確な選果ができればいいのかなと思っています」

選果場は9月ごろに稼働を始め、2024年は人の手による仕分けで必要なデータを収集します。

そのうえで2025年以降、AIによる選果を始める予定です。

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