“ストーカー殺人”改めて待ち伏せ否認 後悔も…

ストーカー規制法でつきまといが禁じられた元交際相手の女性を殺害した罪などに問われた男。18日の2回目の公判で改めてストーカー行為について否認しました。

検察官「待ち伏せしてたんでしようか?」寺内進被告「してないです」

検察官「待ち伏せするとしたらどこですか?」寺内進被告「会社ちゃいますかね」

17日の初公判で、元交際相手の川野美樹さん(当時38)を刺したことは認めたものの、待ち伏せはしていないとした寺内進被告は、18日行われた被告人質問でも、改めて事件当日のストーカー規制法違反を否認しました。

こちらは事件当日、2人を捉えたとみられる防犯カメラの映像。

裁判の争点は、寺内被告が殺害する直前に川野さんの職場近くの路上にいて、JR博多駅方向へ追いかけた行為が、”規制法”で禁止されている『待ち伏せ』・『つきまとい』に該当するかどうかです。

寺内被告は、当日、携帯電話の料金を支払う目的で現場付近に来ていて、川野さんとは偶然遭遇したと主張します。

検察官「近づいたらだめだという気持ちにならなかった?」寺内進被告「急やったんで喋りかけてもうた」

川野さんが警察にストーカーの被害申告をしたことに、不満を抱いていたことは認める寺内被告。

しかし犯行に使用した包丁は、当時、自宅を何者かに襲撃されたため、護身用に持っていたと説明します。

18日の被告人質問では、検察側から被害者への思いについても質問がありました。

検察官「愛していた女性を殺害してしまったことはどう思いますか」寺内進被告「ショックと後悔と申し訳ないっていう気持ち」

検察官「どうすれば良かったと思いますか」寺内進被告「あのとき包丁を持っていかんかったら、持たんかったらよかった…」

寺内被告の口からは後悔の言葉もありました。

19日は、川野さん殺害についての寺内被告への質問が行われます。

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