「アンチヒーロー」明墨は真の目的を果たしてない…長谷川博己、撮影終了も「終わった感じがない」

画像は「アンチヒーロー」最終話より - (c)TBS

16日に最終話を迎えた日曜劇場「アンチヒーロー」(TBS系)のアフタートークが同局の公式YouTubeチャンネルで配信され、主演の長谷川博己、プロデューサーの飯田和孝、監督の田中健太が「主人公・明墨正樹の真の目的」について議論を繰り広げている。

「アンチヒーロー」は、殺人犯をも無罪にしてしまう“アンチ”な弁護士・明墨正樹(長谷川)の姿を通して、視聴者に「正義の反対は、本当に悪なのだろうか……?」を問いかける逆転パラドックスエンターテインメント。最終話では、明墨が12年前に起きた「糸井一家殺人事件」の犯人とされていた志水裕策(緒形直人)の冤罪を証明するため、因縁の相手である検事正・伊達原泰輔(野村萬斎)との直接対決に挑んだ。

明墨は検察内の協力者と共に伊達原の不正を証明し、再審が決まった志水は釈放された。明墨の目的は達成されたかに思えたが、長谷川は「真の目的を果たしていないですよね、明墨にとっては」と告白。「ものすごく果てしないスケールの大きさの目的があると思いながら(演技)している感じでしたね」と振り返る。

田中監督は「最終回もゴールテープ切った感じの顔じゃなかったですもんね」と長谷川に語りかけると、長谷川も「(撮影)終わった感じがないんですよね」と笑いながら返答。飯田プロデューサーは「明墨すらもコントロールが効かない、見えない、予想もできないことが何かしらはあるはずなんです」と予想している。

糸井一家殺人事件でつながれた全10話のストーリー。長谷川は「(明墨を)演じる上で難しかった」と切り出すと、「あまりにも何でもできる、分かっちゃうし、強すぎるから、ちょっと弱い、負ける明墨も見せていかなきゃなと思っていたけど、たぶんそれが最終回の後に出てくるんだろうなという気はします」と想像を膨らませる。

また「実は(明墨は)すごく平和主義者だと思います」と語った長谷川だが、「それは言わないほうがいいか。もし今後何かあった場合は、つまらなくなりません?」と急に心配そうな感じを見せると、「しゃべりすぎた」と笑顔で締めくくった。(編集部・倉本拓弥)

© 株式会社シネマトゥデイ