電動キックスケーターで“飲酒運転”“歩道走行”…外国人観光客の違反相次ぐ 山梨・富士河口湖町

富士河口湖町で電動キックスケーターの違反行為が多数、確認されていることを受け、富士吉田警察署は18日、管内の自治体やレンタル事業者による連絡会議を発足しました。

去年7月の改正道路交通法の施行により、電動キックスケーターは最高速度などの一定基準を満たせば16歳以上なら、運転免許なしで利用できるようになりました。

こうした中、大勢の外国人観光客が訪れる富士河口湖町では、電動キックスケーターの危険な違反行為が相次いで確認されています。

富士河口湖町で電動キックスケーターのレンタル事業を行っている会社では、貸し出し時に飲酒運転や歩道での走行をしないよう呼びかけていますが、対応の難しさを感じています。

JTB 大垣英昭さん

「多く聞いているのは歩道に入ってしまうことや横断歩道でないところを渡ってしまったり、信号無視をしてしまったりする人もいる出発してしまうと。ずっと追うことはできないので、出発前にこういうルールですよというものをお客様にご案内をして利用してもらっている現状」

富士吉田警察署によりますと、管内では今年に入り、電動キックスケーターによる事故が6件確認されています。

すべての事故が外国人観光客によるもので、いずれもブレーキやハンドル操作の誤りが原因だったということです。

こうした中、富士吉田警察署は18日、管内の自治体やレンタル事業者が参加する連絡会議を発足しました。

初めての会議では電動キックスケーターの事故状況や正しい使い方などを確認したほか、レンタル事業者の貸出状況や受け渡し方法などについて共有しました。

富士吉田警察署交通課 和田康平 課長

「日本の交通ルールなどが分からないですとか、通行環境が異なってくるというところも事故が多くなっている原因かと思う。一歩間違えれば重大な事故につながる可能性があるので、引き続き指導、取り締まりの強化とあわせて、レンタル事業者と連携して広報、啓発活動を実施していきたいと思う」

警察では外国人の利用者が多いことから「日本の交通ルールを正確に伝える仕組み作りが必要だ」としています。

連絡会では今後も定期的に会議を開き、情報共有を図る考えです。

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