「続・沖縄戦を知る辞典」発刊記念イベント

若手研究者などが市町村史をもとに沖縄戦についてまとめた本の発刊を記念したシンポジウムが糸満市で開かれました。

シンポジウムは「続・沖縄戦を知る事典戦場になった町や村」を発刊した沖縄戦若手研究会が地域史から歴史を学ぶ意義を伝えようと開かれました。

▽古賀徳子さん
「地域の多様な沖縄戦というのが、市町村史の調査研究によってだんだんわかってきたわけですけれども、やっぱりそれがまだ沖縄の中でも十分に知られているとは言えませんし、この本を入り口にぜひ本(市町村史)を手に取ってもらって証言に触れて欲しい」

地域史を基礎資料にしたことで体験者の証言や戦場の特徴が浮かび上がりより多角的な視点で沖縄戦を捉えた内容となっています。

また、本島南部だけでなく、離島や北部での戦闘も掘り下げられています。

▽川満彰さん:
「南部であまりにも悲惨なことがあったことによって、『自分たちのものは戦争じゃない』という言い方をする。体験者がそれを言う訳ですよね。でも私達非体験者というのはそういう風に本当に見ていいのか?ということなんです。」

参加者は地域で起きた戦争の記録をどのように平和構築に活用できるか思いを巡らせていました。

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