将棋の藤井聡太八冠が、新潟市で6月17日に行われた棋聖戦の第2局に勝って、史上最年少での永世称号に王手をかけました。毎回、話題となるのが、“勝負メシ”に“おやつ”。鉄道好きとして知られる藤井八冠が選んだおやつも、勝利にひと役買いました。
新潟市西蒲区岩室温泉で行われた、棋聖戦五番勝負の第2局。
藤井聡太八冠は、山崎隆之八段との対局に臨みました。防衛すれば、史上最年少で「永世」を名乗る資格を得ることになる藤井八冠。
6月17日午後6時39分、111手目で山崎八段を投了に追い込みました。
〈藤井聡太八冠〉
「中盤以降は何とか攻めをつなげていくことができた一局だった」
対局とともに注目されたのが“勝負スイーツ”です。
ことし新潟市がオススメのおやつを公募。インターネット投票で6品をピックアップしました。
藤井八冠が栄養補給として選んだおやつは…新潟市秋葉区の和菓子店「羽入」の「三色だんご」です。
その翌日、店を訪ねると…
〈御菓子司「羽入」 羽入由介さん〉
「食べて負けたらどうしようかと思っていたが、本当に勝ててよかった。勝ちのおやつになったことがうれしいですね」
大正5年の発売当初から変わらない「こし餡」と「白あん」、そして、「すりごま」の3つの味を楽しめます。
(リポート)
「では藤井八冠も召し上がったという三色だんご、いただきます。おだんごがもちっとして、ゴマの風味と上品な甘み。これはいい手が指せそうですよ」
さっそく、藤井特需が…
〈訪れた客〉
「きのう奥さんがテレビを見ていまして、『藤井くんの食べたものを買ってきて』と言われまして」
「私の主人が家庭LINEで、『藤井聡太が三色だんごを頼んだぞ』とか(送ってきた)。うちの子が(羽入の)三色だんごが大好きで」
鉄道のイベントで一日駅長を務めるなど、大の鉄道好きとして知られる藤井八冠。
鉄道のまちとして有名な新津で、かつて汽車の旅のお供だった「三色だんご」を食べて見事、勝利を収めました。
〈御菓子司「羽入」 羽入由介さん〉
「藤井聡太さんも鉄道好きということで選んでいただければと思っていたんですけど。これを通して、新津のまちに人が訪れていただければ一番」
新潟の地で弾みをつけた藤井八冠。「永世棋聖」の称号をかけ、7月1日に第3局に臨みます。